くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

ミステリ

チェスタートンの「見えない男」が思い浮かんだ

五輪開会式で、謎の女性がインド選手団に紛れて一緒に行進…歓声に手を振り笑顔でこたえる(痛いニュース) 大胆な犯人だなあ。このニュースを見て、チェースタートン先生が書かれた「見えない男」というミステリを思い出しました。その話の中にこんな場面があ…

大阪クリスティー読書会に参加しました

1週間前のことですが、関西ミステリ読書会主催の大阪クリスティー読書会に参加してきました。【再掲】大阪クリスティー読書会・追加開催のお知らせ(翻訳ミステリシンジケート) 課題本はアガサ・クリスティーの「牧師館の殺人」。イギリスの片田舎で起こる殺人…

なぜポチは女の扱いが下手なのか(「ロートケプシェン、こっちにおいで」感想?)

相沢沙呼先生の新作「ロートケプシェン、こっちにおいで」を、昨日ジュンク堂書店岡山店で購入して今日読み終わりました。 読んで思ったのが、「ポチの不器用さについて」。あんなに女の子が周りにわんさか(誇張表現です)いて、お姉さんもいるんでしょ?多少…

本格ミステリかと思いきや……(ディクスン・カー著「火刑法廷」感想)

方々でカーの傑作作品といわれている本作。いつかは読みたいと思っていたけどAmazonでも長らく在庫切れで「もう、古本屋を巡るしかないのか」と思っていた矢先、本屋で新訳版を発見し喜び勇んで購入。一読、「うーん」と唸ってしまいました。あらすじ 主人公…

山形浩生氏オススメ(?)の3冊(+ミステリ3冊)を購入

イオン倉敷の喜久屋書店で買ってきました(本当は服を買いに行ったんだけどね)。パラパラと読んでみましたが、やはり死体入門がいちばん興味深いかな。写真やイラストが適宜入っていて分かりやすい。新書以外は、鮎川哲也先生の「黒いトランク」、カーの「赤…

コロンボ死す

ついにというかこのときが来てしまった。ピーター・フォークさん死去(NHKニュース) アメリカの人気テレビドラマ「刑事コロンボ」に主演し、日本のお茶の間でも人気を集めた俳優のピーター・フォークさんが、23日、カリフォルニア州の自宅で死亡しました…

人間消失の魅力(赤木かんこ編「人間消失ミステリー」感想)

収録作品 B13号船室 ディクスン・カー 十三号独房問題 ジャック・フットレル 雷電の惑星 寺沢武一 古来より、いつの間にか人が消えてしまうという事件はいろんな場所で起こっていました。昔の人は、それを「神隠し」といって恐れていました。時は流れて現代…

フィリップ・マーロウが飲んでるスコッチはなんだろう?

チャンドラー「事件屋家業」を読み終えて、主人公のフィリップ・マーロウの格好良さに惚れ惚れしています。さて、作中でフィリップ・マーロウはスコッチ(ウイスキー)をよく飲んでいますが、なんの銘柄か書いてありません。一口にスコッチウイスキーと行って…

結局2月は海外ミステリしか読まなかった

2月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1213ページ二壜の調味料 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)表題作を含めいわゆる「奇妙な味」作品多し。分類上ミステリだがトリックには期待しないこと。ダンセイニ作品特有の雰囲気を味わいましょう。ひと…

さっそく買ってきた

ヽ(*゚Д゚)ノ 買ってきたぞ ( )へ >ω 東京創元社からしてみたら「しめしめ(ミステリ)バカが一匹釣れよった」でしょうが(笑)。たまには釣られてみるのも良いもの……かな?

「六年目のクラス会」(那須正幹著)感想

良い作品*1を読むと、また別の良い作品を思い出す。というわけで、続けて感想を書くのは、那須正幹著「六年目のクラス会」です。この本はね。いつか感想を書こうと思っていたんですよ。「これもミステリーだ!」という意味を込めてね。ちょうどいい具合に似…

僕らは放課後探偵団!(「放課後探偵団」感想)

↑放課後探偵団と1980年代生まれ作家の作品たち 収録作品 お届け先には不思議を添えて (似鳥鶏) ボールがない (鵜林伸也) 恋のおまじないのチンク・ア・チンク (相沢沙呼) 横槍ワイン (市井豊) スプリング・ハズ・カム (梓崎優) 総評 本書を読んだ後に、「本…

ハッカパイプ買っちゃった

* + 巛 ヽ 〒 ! + 。 + 。 * 。 + 。 | | * + / / イヤッッホォォォオオォオウ! ∧_∧ / / (´∀` / / + 。 + 。 * 。 ,- f / ュヘ | * + 。 + 。 + 〈_} ) | / ! + 。 + + * ./ ,ヘ | ガタン ||| j / | | ||| ―――――――――――― ミステリと言えばパイプをく…

「不可能犯罪捜査課」(ディクスン・カー)感想

はじめに 1ヶ月以上前にあんなえらそうな宣言を出して以来音沙汰がまったくありませんでしたが、ようやく書いたよ!記念すべき1冊目の感想はディクスン・カー御大の短編集「不可能犯罪捜査課」です。 総評 ディクスン・カーの初期短篇集。不可解な事件を扱…

ミステリの感想を書き始めるための前口上

追記(2010/09/29) 誤字脱字の修正を行いました。 ここでこれからミステリの感想を書こうと思い立ったので、まずはじめに自分がどういう作品が好きなのかということを書いておきたいと思います。まぁ、要はウザイ自分語りです(笑)。でも、こういう自分の好み…