くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

私たちは1年で2%のインフレを予想してるみたい

日銀から、「生活意識に関するアンケート調査」が公表されました。

「生活意識に関するアンケート調査(第50回)」(日本銀行)*pdfファイルです

 この中に物価に関する質問があるのですが、読んで見るとなかなか興味深い。いくつか図を転載

 「やはり皆物価が上がっていると感じているんだな」と、思ってしまいますが、具体的な数値を聞いた結果を見てみると「おや?」と思ってしまう。

 上昇と言っても0%のプラス領域だあ。さすが日銀だあ(棒読み)。

 1年後の物価上昇率と5年後の物価上昇率も聞いているんだけど、こちらの結果も驚くべきものだ。


 どちらも中央値はほとんど2%!日銀のインメドがこれほど効果を発揮しているとは(大げさ)。日銀のインメドは、

 

消費者物価指数2%を上限として、当面は1%を中心としたプラス領域。

 
 だったので、日銀は国民の期待インフレ率を完璧にコントロールしているといっていいでしょう。インメド万歳!(棒読み)……ただ、不思議なのは日銀が国民の予想を裏切り続ける金融政策を行っていることだ。

 反リフレ派の中には、「日銀は世論に縛られている。そして世論はインフレ反対。よって日銀はインフレを目指すことができない」と、主張している人もいる。だけど、日銀自身のアンケート調査を見てみると、私たちは年2%ほどのインフレは予想している。これはつまり2%ほどのインフレは許容範囲ということだ。

 つまり日銀は世論を無視して金融政策を行っている。不思議だよね。世論は2%ほどのインフレは許容しているのにね。