このままみて、景気を判断するのもいいのですが、岩田規久男先生の『景気ってなんだろう』という新書の中に、「イワタ流景気動向指数の見方」が載っていますのでそれを使ってみてみましょう。
「イワタ流景気動向指数の見方とは」
- CI先行指数対6ヶ月前比
- DI一致指数
の2つの指数から景気を判断する見方です。2008年1月以降のCI先行指数対6ヶ月前比とDI一致指数をグラフにしてみましたので、まずはそちらをご覧下さい。
岩田先生によるとだいたいどちらも同じような動きをするらしいです。さて、DI一致指数はここ2ヶ月ほどマイナスでついに50を割ってしまいました。しかしながら、CI先行指数対6ヶ月前比の方をみてみると、落ち込みは確認されません。
このことから現在の景気は、良い言い方をすると「堅調」、普通の言い方だと「景気の踊り場が続いている」といえるのではないでしょうか。少なくとも悪化していることは確認できません。
今回のエントリーは、CI指数、DI指数の説明をせずに、いきなり景気の現状判断だけを書きました。少し不親切ですね。景気動向指数の解説はWikipediaの項目か、内閣府の景気動向指数のページをご覧下さい。