これで“みずからの身を切る”のは誰?
政府は、行政改革実行本部を開き、来年４月、平成２５年度に新規に採用する国家公務員の人数について、政権交代前と比べ４割以上削減することを念頭に、大幅に抑制する方針を確認しました。
政府は、消費税率を引き上げるための法案を今月中に閣議決定するのを前に、６日、全閣僚をメンバーとする行政改革実行本部を開きました。
この中で野田総理大臣は、「社会保障と税の一体改革を推進していくうえで、みずからの身を切り、政治改革と行政改革を実行することが国民の納得と信頼を得るうえで不可欠だ」と述べ、国家公務員の新規採用の抑制に努めるよう、各閣僚に指示しました。
また、岡田副総理も、「従来にはない厳しい抑制を行う」と述べ、来年４月、平成２５年度に新規に採用する国家公務員の人数について、政権交代前の平成２１年度と比べ４割以上削減することを念頭に、大幅に抑制する方針を確認しました。
このあと、岡田副総理は記者団に対し、「民間企業であれば、まず採用を抑えるのが普通だ。しかも、公務員は身分保障があるから途中で辞めさせるのは非常に難しく、採用を抑えるしかない。大胆に少し乱暴にやらせていただく」と述べました。
政府は、今後、各府省に対して新規採用の上限数を提示して具体的な折衝に入り、今月中に閣議決定する方針です。
平成２１年度の国家公務員の新規の採用はおよそ８５００人で、４割削減が実施されますと、平成２５年度は５１００人程度まで減少することになります。(赤字強調引用者)
Twitterで誰かがつぶやいていたけど、「みずからの身を切る」といっておいて、若者に(新規採用抑制という)痛みを押しつけるのはどうなのよ?野田首相の辞書によると、「身銭を切る」という言葉は、「若者に痛みを押しつける」という意味らしい。メモしとこうっとφ(．．)
同じ口で、「将来世代のために社会保障改革(=実質消費税増税)だ！」なんていってんだからねぇ。いま苦しんでいる人々を見捨てて、苦しめることばかりやってんだから、そりゃ支持率も下がるにきまっとる。
景気が良ければ採用を削減しても、新卒者は民間に吸収(採用)されるからあまり問題にならないでしょう。しかし、リーマンショックの頃より持ち直したとは言え、まだまだ労働(新卒)市場は厳しい。
それと、もう民間にたとえるのは止めようよ。「民間企業であれば、まず採用を抑えるのが普通だ。」と、言っているけど、民間だと、不採算事業は縮小(もしくは廃止)されるのが普通だ。採用を抑えるんなら、公的部門がやる不採算事業もどんどん縮小しなければならない。いまの政府はその路線で行くの?
もし、それをやらなければ、採用人数を絞って仕事量がそのままということになる。つまり、平成25年度に採用された人たちのひとり当たり仕事量は増えてしまう。現在でも激務だと言われている官僚の人たちがさらに追い込まれてしまう。国が率先してブラックやってどうするの?ワタミを笑えないよorz
