くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

こういうのに、なんか名称がないのかね?

橋下市長「平穏な生活には努力必要」憲法9条めぐり(産経ニュース)

大阪市橋下徹市長は5日、「平穏な生活を維持しようと思えば不断の努力が必要で、国民自身が相当な汗をかかないといけない。それを憲法9条はすっかり忘れさせる条文だ」と述べた。被災地のがれき処理の受け入れが各地で進まない現状に対し自身のツイッターで「すべては憲法9条が原因だと思っている」と書き込んでおり、報道陣に真意を問われ、憲法9条についての見解を答えた。

 橋下市長は「9条がなかった時代には、皆が家族のため他人のために汗をかき、場合によっては命の危険があっても負担することをやっていた」と指摘。

 一方「平和を崩すことには絶対反対で、9条を変えて戦争ができるようになんて思ってない。9条の価値観が良いか悪いかを、国民の皆さんに判断してほしい」とも述べた。

 憲法9条金科玉条のように振り回す人を「お花畑」というなら、橋本市長のように世の中がうまくいってない原因を、なんでもかんでも憲法9条に結びつけてしまう人たちにもなんか名前を付けてあげないとね。「逆お花畑」?(笑)

 それと、「憲法9条が平穏な生活を維持するための努力を忘れさせた」のなら、どうして、1945年以降の日本は世界第2位の経済大国になれたんだろう?9条があろうがなかろうと、私たちは「家族のため他人のために汗をかき、場合によっては命の危険があっても負担することを」やっている。9条関係ないよ(笑)

 しかし、この発言を見る限り、橋本市長は、『いま、日本の調子が悪いのは国民が怠けているからだ(その原因は憲法9条にある!)』という経済観を持っているようだ。そんなに怠けてますかね?みんな一生懸命生きてると思うんだけど……

 政治の目的って言うのは、まず第一に「国民を食わせること」、つまり「生きていくためのハードルを下げること」だと思っているが、最近の政治家はこのハードルを上げることばかりにご熱心だようだ。

 ハードルを飛び越えることができない人たちは、どうすればいいんでしょうね。*1

*1:そういう人は少数派だと思う人が多いかもしれんけど、病気や事故によって結構な確率で、「努力することができない側」になってしまうんじゃないかなぁ。