くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

アマゾンってすごいなあ

 Twitterを眺めていたら「amazonが経済学者を170人以上を雇って政府の独占規制に対抗云々」という話題を見かけました。元ネタは多分これかなあ?

 

togetter.com

 

 これを読んで「アマゾンってすごいなあ」と思いました。だって、最近の話題として「携帯料金の値下げ」があるけど、総務省の携帯料金の値下げ議論に対してNTTやソフトバンクが経済学者を大量に雇って対抗したというニュースは聞いたことがないもの。

 さて、クルーグマン先生の『ミクロ経済学』によると「自然独占」に対する対応策は3つあるらしい。ひとつめは「公有化」。アマゾンを公有化!?まあ、無理でしょう。ふたつ目は「(価格)規制」。これが一般的かな。そしてみっつ目は「何もしないこと」!? ひさびさに読み返して驚いた。該当箇所を引用*1

独占は規制されなければならないのか 時に、病気の治療が病気そのものよりも悪い結果をもたらすことがある。一部の経済学者は、たとえ自然独占のケースであっても最善の解決方法は独占と共に生きることだと説いてきた。なんとかして独占を規制しようとする試みが利点を上回る損害をもたらすなら、何もしないほうが良いというのだ。例えば、政治的利害に基づく価格設定で材の不足を招いたり、政治腐敗の機会が生まれることがそれに当たる。

 

 政治腐敗の例としてはこれだろうなあ。

this.kiji.is

 

 

 アマゾンを擁護する文章を書けと言われたら「規制は政治腐敗を生む可能性がある」という点で書くかなあ。アマゾンに雇われた経済学者がどういう理屈を展開しているか興味がある。