今月のマンスリートピックスは最近の賃金動向
今月の内閣府マンスリー・トピックスは、最近の賃金の動向を取り上げています。
賃金の動向について−最近の所定内給与・特別給与の変化(内閣府)*pdfファイルです
内容を簡単にまとめると、
- 賃金水準の低い非正規雇用比率が高まっているため、それが押し下げ要因となって全体の所定内給与の伸びは低い。しかし、正規雇用(正社員)の所定内給与の動きを見るとほとんどの産業で増えている。
- 特別給与もほとんどの産業で増えている(正規雇用のみ)。
- 企業の経常利益は所定内給与および特別給与に影響を与えている。
- 今回の景気回復局面では小規模な事業所でも特別給与の増加が確認される。
レポートにはいくつかの図表が載っていますが、一番驚いたのが産業別対前年度経常利益のグラフ。
建設業がトップ。当然産業別特別給与の伸びも一番です。
やはり建設業は景気いいのね。上記のまとめに関係する図もいくつか引用。
ほとんどの産業で給与は上昇しているようです。ただし、正規雇用(正社員)のみ。レポートも指摘していますが、非正規雇用比率が高まったため全体の給与の伸びが鈍くなっているのは事実らしい。このあたりの構造を変えるには時間がかかるだろうなあ*1。