くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

各世代でここまでインフレ経験の差があるとは……

ひさびさの経済ネタ。

 

 日銀が5月21日に「金融政策の多角的レビュー」に関するワークショップを開催したそうです。ホームページで資料が公開されていますが、その中で一番驚いた部分を紹介。

 

非伝統的金融政策とインフレ予想 (注pdfファイルです)

 

 この資料はインフレ予想がどのような要因によって決まるか、さまざまな要因(説)を紹介しているんだけど、17ページに載っているグラフを見て驚いた。

 


 各世代のインフレ経験の計算方法は注の所に書いてある。この算出方法がどれくらいの妥当性を持っているか分からないけど、ここまで世代によって差があるとは……。

 いまの若い人の方が私の世代(もうすぐ41歳!)より高いインフレを経験してるのね。まあ、アベノミクスが始まったのは10年以上も前。そこからコロナ前までで区切っても、消費者物価指数はほぼ1%以下のプラス域で推移してたから、この結果は当然といえば当然か。

 自分はどうだろうか?私の場合、最近の物価上昇を経験して、怒りよりも「これがインフレなのか」という思いが強い。あと、デフレに適応してしまっているので、欲しいものがあっても、まずは「待ち」の姿勢を取りがち(少し待っても値段は変わらんだろうというマインド)。そして半年か1年たってから「ああ、あの時に買っておけばよかった」と、思うこともしばしば(笑)(インフレによる機会損失)

 デフレマインドを払拭するには今ぐらいのインフレ率を10年ぐらい維持して行く必要があると思うけど、各世代によって適応に差がありそう。若い人は楽に適応しそう。逆に苦労しそうなのが、40代と50代だろうなあ。

 気がつけば私も40代。なんとか適応していくしかないか。ひとつ楽しみなのが、若い人がどうやってインフレに適応していくかだ。おそらく私が思いも寄らない行動(発想)で適応していくに違いない。5年後ぐらいにどこかの会社もしくは大学でインフレ時における各世代の適応行動を調査してくれないかしら?。もしくはそういう調査はもうあるのかしら。