くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

G20は優しいね

2013年までに財政赤字半減、日本は例外 G20首脳宣言(AFPニュース)

カナダ・トロント(Toronto)で開催した20か国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)は27日、首脳宣言を採択して閉幕した。金融危機でぐらついた世界経済の立て直しを図るため、急増する債務の削減などの目標を明記した。

(中略)

 ただ、宣言では「各国の状況を考慮する」として、GDP比227%という巨額の公的債務を抱える日本については目標の例外とされた。

 G20関連のニュースを読んでて思ったんだけど、海外の経済政策運営者たちから見れば、日本ってとってもうらやましい国なんじゃ無かろうか。

 経常収支は黒字で対外純債権国、祖債務でみればたしかに日本の赤字は巨額だけど、純債務(祖債務−資産)でみればだいたい他の先進国と同水準。国債はほとんど国内で消化されており、(財政赤字で大騒ぎしてるくせに)国債金利は低めで安定している。為替は変動相場制で、金融政策のフリーハンドを得ている。物価は低水準(というかデフレ)で、ちょっとばかし金融緩和をしたって高水準のインフレに陥る可能性なんてほとんど無い。

 名目GDPがここ20年ぐらいほとんど伸びてないのが、ほとんど唯一と言っていいぐらい問題だけど、これだって大胆な財政政策と大幅な金融緩和をすれば、デフレを脱し、伸ばすことが可能だ。そして、今の日本はそれが誰にも邪魔されることなくできるんだよね。

 海外の経済政策運営者たちからみて、これほどうらやましい国があるだろうか(笑)。海外の経済政策運営者たちから見れば日本って、両手両足を自分で縛って、「何もできない!何もできない!」っていいながら転がっている(という放置プレイをしているw)人にしか見えないだろうな。さすが世界一の変態国(笑)