くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

総務省『平成22年度 行政投資実績』を見る

「平成22年度行政投資実績」(総務省)

 公共投資の推移について調べていたら見つけたので見てみる。これは総務省が公表しているもので調査対象はSNA体系の「公的固定資本形成」に関わる事業主体ほぼすべてらしい*1。まずは「行政投資額」の推移から見てみましょう。



 これをみると1990年代前半は本当に公共投資をガンガンやっていたんだなあ。いまは1980年代の水準か。民間設備投資のグラフを重ねてみると、だいたい民間設備投資とは逆の動きをしていることが確認できる。次は事業別の投資額の割合。




 やっぱり道路が一番多いのね(約25%)。もし、公共事業を増やすならどこへツッコむのが一番いいんだろう?次は事業主体別の投資額。



 

 事業主体別の行政投資額を見ると、事業主体(国、都道府県、市町村)でけっこう違うことに気づく。最後に行政投資額の都道府県ランキング。



 額だけで見ると東京が1位。ただし、ひとりあたりで見ると島根県、可住地単位面積で見ると東京が1位。公共事業って地方のイメージがあるけど、単純な額や可住単位面積で見ると東京が最も多いのね。東京オリンピックでここにさらにカネをツッコむのか……

*1:ただし、「行政投資実績」は特殊法人を対象としていないことや、投資額の算出など、SNA体系とは若干のズレがある。