くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

供給ショックによるインフレは起きそうにない

日本の需要不足15兆円、再び拡大 11年10〜12月(日経新聞)

内閣府は19日、日本経済の需要と潜在的な供給力の差を示す「需給ギャップ」の最新試算を公表した。需要から潜在供給力を差し引いた2011年10〜12月期の同ギャップはマイナス3.4%と、3四半期ぶりに需要不足が拡大。不足額は年換算の名目ベースで約15兆円となった。供給力が震災前水準を上回る一方、円高やタイの大洪水の影響で輸出が落ち込み、需給面からのデフレ圧力の根強さを示した。

 需給ギャップは実際の国内総生産(GDP)と、民間設備と労働力を平均的に使って生み出せる潜在GDPとの差。供給が需要を上回るとマイナスになり、物価が下がりやすい状態を示す。

 10〜12月期の需給ギャップのマイナス幅は前期(7〜9月期)より0.4ポイント拡大した。8日に発表した10〜12月期のGDP改定値で、輸出の落ち込みなどから成長率が再びマイナスに転じたことが響いた。

 一方、10〜12月期の潜在GDPは物価変動の影響を除いた実質の年換算で約1兆円増えた。7〜9月期分も単純に足し合わせると、直近2四半期で同7兆円増加した計算になる。

 潜在GDPは東日本大震災によるサプライチェーン(供給網)寸断などの影響で、1〜3月期に同4兆円、4〜6月期に同1兆円減少したが、足元では震災前の水準を回復した。デフレ圧力が弱まるかどうかは、需要の回復度にかかる。

 震災が起こってから、一部の人が「供給ショックでインフレになる」と、言っていましたが、起きませんでしたね。結局いまでも日本では需要政策が重要なようです。

 今週の指標にも解説が載っていますね。こちらもどうぞ。