くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

日銀法には物価の安定の他にも自国通貨高を目指すように決められていたのか

日銀、金融緩和を随時やってくれると期待=安住財務相(ロイター)

安住淳財務相は15日午後の参議院予算委員会で、日銀の金融政策について、適時適切に今の日本の経済状況に対応した円高対策をとってくれると期待していると語った。

 川上義博委員(民主党)の質問に答えた。 

 日銀の資金供給が足りないのではないかとの質問に、安住財務相は「この10年でみると、日銀の資金供給量は少ないわけでない」とし「市中に流れるお金が増えれば景気が良くなり、経済成長につながると言い切れないところに難しさがある。国会での議論で金融緩和が必要という声もあり、日銀は5兆円の(資産買い入れ基金の)枠を増やしたと思っている」と説明した。

 さらに、安住財務相は「金融政策にだけ景気の循環(の改善)を求めるのは酷だ。日銀法でいえば物価安定と自国通貨の価値を高くするということは放棄できない。その中で可能な限りの緩和をやっていかなければならないということが大事だ。(日銀は)金融緩和を随時やってくれると期待している」と語った。

 ツッコミどころは色々ありますが、やはり一番驚くのは赤字で強調した部分。物価の安定は知っていたが、自国通貨の価値を高くすることも目標だったとは。寡聞にして知らなかったよ(皮肉)。ここから安住大臣のスタンスは次のように予想できる。

・急激な為替相場の変動には対策(介入)打つかも。でも、いまの相場が安定的な動きを示すなら何もしない。

 こりゃ円高止まらんね。しかし、日銀もこんな財務大臣が相手だから楽でいいよなあ(笑)。