5月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3278ページ
りら荘事件 (創元推理文庫)
一読して思ったのが、事件解決の手がかりがかなりオープンに書かれているところ。もちろんさりげなく書かれているんだけど、そのさりげなさの妙にうなってしまた。/50年前に書かれた作品なので、言葉遣い等古さを感じてしまうが、それを考慮しても傑作と言えるでしょう。
読了日:05月30日 著者:鮎川 哲也
犬のミステリー (河出文庫)
犬をテーマにしたミステリを集めたアンソロジー。意外やトリック自体に犬を使った作品は少ない。その中でも「蝋燭を運ぶ犬」がなかなかの出来だった。
読了日:05月26日 著者:佐野 洋,香山 滋,多岐川 恭,椿 みち子,仁木 悦子
死が招く―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
豪華なディナーが用意された密室で、顔と手を焼かれて自分も調理されてしまったミステリ作家というすごい状況から始まり、不気味な長女、過去の因縁等々不気味な雰囲気も満点。/作中にミステリ小ネタが仕込んであって、作者は本当にディクスン・カーだけでなく、ミステリが好きなことが分かり好感が持てた。
読了日:05月23日 著者:ポール アルテ
テレビ消灯時間 (文春文庫)
15年ぐらい前のテレビ業界をぶった切っている痛快エッセイ。懐かしさと同時にいまでも通じるナンシー関の鋭さが光るエッセイだった(「多すぎるタレントを効率よくさばくクイズ番組」というタイトルにはハッとした)。
読了日:05月21日 著者:ナンシー関
夜の試写会 (リディア&ビル短編集) (創元推理文庫)
このシリーズは初めて読むが、キャラの掛け合いといいプロットの妙といい、なかなか面白かった。長編も読んでみたい。お気に入りは「詐欺師ディランシー」
読了日:05月19日 著者:S・J・ローザン
帰郷 (幻冬舎ノベルス)
ようやく本題名で、デビュー作でもある「帰郷」読んだ。著者近影の厳つい顔(失礼!)からは想像もできない切ないショートショートだった。他のショートショートも風刺あり、サスペンスありと、著者の引き出しの多さを感じさせるものとなっている。
読了日:05月17日 著者:太田 忠司
奇談蒐集家 (創元クライム・クラブ)
ミステリの体裁をとった幻想小説。読後のすっきりしない感を味わう小説。
読了日:05月09日 著者:太田 忠司
第四の扉―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
途中まで読んで、「まさかメタミステリとは思わなかった。」と、思っていたらまさかのラスト。ラストのどんでん返しが面白い。
読了日:05月07日 著者:ポール アルテ
川に死体のある風景 (創元推理文庫)
「川に死体」をテーマとしたアンソロジー集。どれも粒ぞろいだが、一番のお気に入りは、歌野晶午の「玉川上死」。読後の何とも言えない感じがもう・・・・・・
読了日:05月06日 著者:大倉 崇裕,有栖川 有栖,歌野 晶午,佳多山 大地,黒田 研二,綾辻 行人
鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)
ミステリ仕立てのSF小説。展開が二転三転するので飽きずに一気に読めた。訳も平易で読みやすい。/しかし、この小説に出てくる地球人が懐古主義(保守主義)者ばかりなのは違和感。リベラル(って言えばいいのか?)派の地球人っていないのかな。
読了日:05月05日 著者:アイザック・アシモフ
理想的な容疑者 (創元推理文庫 140-18)
男女間の齟齬が取り返しの着かない悲劇になってしまうサスペンス。/独身男性の自分にとって、「そういうものかなあ?」という箇所もあるのも事実。/結婚したらわかるのかなあ?
読了日:05月02日 著者:カトリーヌ・アルレー
読書メーター
あんまり読んでないなぁと思っていたが、11冊も読んでいたか。5月は国内作家の作品も多く読んでいるな。いいことだ(笑)。