くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

読んだ本の約1/3がディクスン・カー

7月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4665ページ
ナイス数:31ナイス

フレンチ警視最初の事件 (創元推理文庫)フレンチ警視最初の事件 (創元推理文庫)
クロフツの作品は「樽」を読んで以来2作目。フランツ警視の登場が遅かったせいもあってか、後半が駆け足気味か?/新訳のおかげかすごく読みやすい。その点は◎。
読了日:07月31日 著者:F・W・クロフツ
FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)
ボディーランゲージの重要性&それをどのように活用するかという解説本。ボディーランゲージを生かすも殺すも、まずは人間観察が重要と言うことが分かる。
読了日:07月29日 著者:ジャニーン・ドライヴァー
死体入門 (メディアファクトリー新書)死体入門 (メディアファクトリー新書)
図版や写真が多く分かりやすい。題名の通り「死体」入門書としては最適。
読了日:07月29日 著者:藤井 司
フランクリン自伝 (中公クラシックス)フランクリン自伝 (中公クラシックス)
「すべてのヤンキーの父」こと、F・フランクリンの自伝。読んでいてマーキングしておきたい箇所多数。
読了日:07月25日 著者:フランクリン
ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)
暗くて美しいクラーク・アシュトン・スミスの世界にどっぷりはまってしまった。本書を楽しめるかどうかは、この世界観に嵌まれるかどうかにかかっている。短篇が主なので、本屋で何編か立ち読みして買うかどうか決めた方がいいかも。
読了日:07月25日 著者:クラーク・アシュトン・スミス
この世でいちばん大事な「カネ」の話(新装版)この世でいちばん大事な「カネ」の話(新装版)
著者の自伝としても読める本。具体的な目標を立てやっていく等々、具体的な指針も書かれていて、なるほどとうなずける。本棚に置いておきたい本。
読了日:07月25日 著者:西原理恵子
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)
冗長という感想が多いけど、そこまで冗長とは感じなかった。とにかく最初の謎の状況がいい。私が読んだカー作品の中では結構上位に入る。
読了日:07月25日 著者:カーター・ディクスン
探偵家族 (ハヤカワ・ミステリ文庫)探偵家族 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「洗剤の位置が同じ」というご近所さんからの相談から始まるミステリ。ミステリと言ってもミステリ分は少なめ。親子三代で探偵稼業を営むルンギ一家の掛け合いと行動が楽しい。本筋以外でも、いろいろなドタバタが起こるのだが、最後にまとめる著者の手腕は見事。
読了日:07月22日 著者:マイクル・Z. リューイン
ゼロから学ぶ経済政策  日本を幸福にする経済政策のつくり方 (角川oneテーマ21)ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方 (角川oneテーマ21)
経済政策には3つの柱―成長・安定・再配分―があるとまず述べ、そこから具体的な政策手段について述べる。言葉遣いも平易で分かりやすい。
読了日:07月20日 著者:飯田 泰之
経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)
飯田先生と3人の論者との対談本+前後にシノドス主催者との鼎談(まとめ)。どんな社会を目指すにしても経済成長は必要という姿勢は共感できる。
読了日:07月20日 著者:芹沢 一也,荻上 チキ,飯田 泰之,岡田 靖,赤木 智弘,湯浅 誠
ヴァンパイアの塔―カー短編全集〈6〉 (創元推理文庫)ヴァンパイアの塔―カー短編全集〈6〉 (創元推理文庫)
ラジオドラマのシナリオ集なので、「刑事の休日」以外は台本形式で書かれている。カーの他の短編や長編で使われたシチュエーションやトリックが結構ある。本のタイトルにもなっている「ヴァンパイアの塔」だけど、カーの中編作である「死がふたりを分かつまで(旧毒殺魔)」の途中までと流れが一緒だったりする。/巻末に収録されている「新カー問答」も面白かった。いちばんのお気に入りは、途中まで恋愛を描いていて、最後で一転ホラーテイストとなる「悪魔の使徒」。
読了日:07月14日 著者:J.ディクスン カー
盲目の理髪師【新版】 (創元推理文庫)盲目の理髪師【新版】 (創元推理文庫)
とにかく最後までドタバタ劇に終始する物語に(゚Д゚)ポカーンとしてしまう。最後にフェル博士が謎解きをしてくれるんだけど、脚注で手がかりを示してくれるのはありがたかった。もうちょっと削って2時間ドラマの脚本としてならいいかも。
読了日:07月08日 著者:ディクスン・カー
パリから来た紳士 (創元推理文庫―カー短編全集)パリから来た紳士 (創元推理文庫―カー短編全集)
表題作は、ラストの一行にあるための物語と言っても過言ではない。そのほかはあまり印象に残ってないなぁ。読めないほど酷い作品はないので、短編集としては結構な水準だと思う。
読了日:07月05日 著者:ジョン・ディクスン・カー
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))
いちばん印象に残った作品は、表題作「妖魔の森の家」。ドジっ子HM卿で始まり、中盤の怪奇現象そしてゾッとするラストと、わずか55ページほどの短篇とは思えないほどの内容の濃さ。傑作と言われることだけはある作品だった。
読了日:07月02日 著者:ジョン・ディクスン・カー

読書メーター

 振り返ってみると、読んだ本の1/3がディクスン・カーカーター・ディクスン)作品でした。いちばん良かったのはやはり「妖魔の森の家」でしょう。バナナの皮で滑って転ぶHM卿から始まり、ゾッとする終わりまで。エラリー・クイーンが絶賛するだけのことはある*1

*1:ちょっと誉め過ぎな気がするけど(^_^;