くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

100冊に届かなかったか(´・ω・`)

 読書メーターで2011年に読んだ本をまとめることができるようになったのでまとめてみました。読んだ本は85冊と、100冊に届きませんでしたが、読書メーターには雑誌や再読した本は含まれていないので、それを含めれば余裕で100冊は超えていると思います。

 買って積ん読状態の本がたくさんあるので今年もボチボチ消化していきたいと思います。

 85冊も表示されるので久々に続きを読む機能を使用。私が読んだ本とコメントが読みたい方は、続きを読むをクリックして下さい。
2011年の読書メーター
読んだ本の数:85冊
読んだページ数:24362ページ
ナイス:236ナイス
感想・レビュー:83件
月間平均冊数:7.1冊
月間平均ページ:2030ページ

こんな料理で男はまいる。 (文芸シリーズ)こんな料理で男はまいる。 (文芸シリーズ)
料理のレシピ+コラム+写真という構成。載っているレシピはどれも簡単だが、作り方も簡潔な記述なので料理の基本動作ができる人向け。最初に書いてある著者の文章に共感できるかどうかがこのレシピを気に入る鍵だと思う。
読了日:12月27日 著者:大竹 まこと
爬虫館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 418)爬虫館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 418)
導入部のH・M卿の爬虫館におけるドタバタが楽しい(笑)。目張りをした部屋の中でのガス殺という状況も不可能趣味あふれていていい。
読了日:12月12日 著者:カーター・ディクスン
この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講この世で一番おもしろいミクロ経済学――誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講
山形浩生訳なので日本語訳はこなれていて読みやすい。ミクロ経済学全体の見通しが書かれているので、著者の解説にあるとおり教科書の副読本で利用するのがいいかも。
読了日:12月02日 著者:ヨラム・バウマン,グレディ・クライン
ヤクザ1000人に会いました!ヤクザ1000人に会いました!
この手の本(雑誌含む)は読んだことがなかったので興味深かった。レーヴィット先生のいうとおり、一般人もアウトローも組織のしがらみ等は変わりないようだ(違いといえば扱っているサービスが非合法なものぐらいか)。
読了日:11月23日 著者:鈴木 智彦
ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
主人公と栞子さんの距離がだんだん縮まっているのがいい感じ。1巻の感想でも書いたけど、こんな古本屋があるなら通い詰めたい(笑)。
読了日:11月15日 著者:三上 延
マイコミ将棋BOOKS 速攻!ゴキゲン中飛車破りマイコミ将棋BOOKS 速攻!ゴキゲン中飛車破り
ゴキゲン中飛車 超速▲3七銀を中心に解説した本。最初から丁寧に解説しているが、分岐ごとの見出しがついておらずだらだら解説している印象を受ける。/最初からこの戦法をガッツリ学びたい人にはお勧めだが、ある局面の変化を知りたい場合探すのに非常に苦労する。構成に一工夫欲しい。
読了日:10月24日 著者:中村 太地
水晶の栓 (創元推理文庫 107-3 アルセーヌ リュパン シリーズ)水晶の栓 (創元推理文庫 107-3 アルセーヌ リュパン シリーズ)
二転三転する状況に緊迫しっぱなしで一気に作品世界に引き込まれた。敵の相手役も大胆で良いし、隠し場所トリックも捻られていて大変満足。ミステリ、サスペンス、スリルそしてロマンスが混ざり合った佳作。
読了日:10月15日 著者:モーリス・ルブラン
ザ・求人欄ザ・求人欄
戦前からの高度経済成長期までの求人広告が載っていて非常に興味深く読めた。長文感想はこちら http://d.hatena.ne.jp/walwal/20111005/1317818125
読了日:10月05日 著者:求人欄研究会
暗い鏡の中に (創元推理文庫)暗い鏡の中に (創元推理文庫)
最後の幕引きがあっさりしすぎな感があるが、終始幻想的な雰囲気が漂っていて読んでいて心地いい。/「幽霊の2/3」でも思ったけど、タイトルの付け方がいい。
読了日:09月11日 著者:ヘレン・マクロイ
「ケインズ革命」の群像―現代経済学の課題 (中公新書 (1029))「ケインズ革命」の群像―現代経済学の課題 (中公新書 (1029))
ケインズ(経済学)そのものに焦点を合わせるのではなく、当時の状況、ケインズのライバル(ハイエク等)、弟子の言説に焦点を当て、ケインズ経済学(とその課題)を描き出している。/とにかく横断的な内容なので、やや散漫な印象を受ける。/本書でもケインズ経済学の概要は解説されているけど、ケインズ経済学の解説書も読んだほうがいいと思う。
読了日:09月11日 著者:根井 雅弘
火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫)火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫)
エピローグのためにあるミステリ。いや、本作はミステリと言えるのだろうか。長文感想はこちら http://d.hatena.ne.jp/walwal/20110906/1315303911
読了日:09月06日 著者:ジョン・ディクスン・カー
結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
国内作家の作品を集めた、2010年のSFアンソロジー集。読んでいるうちに「SFとは何か」という思いを強くした。
読了日:08月23日 著者:
殺す手紙〔ハヤカワ・ミステリ1840〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリー)殺す手紙〔ハヤカワ・ミステリ1840〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリー)
緊張感あふれる展開で一気に読んでしまった。事件が解決して万々歳と思っていたら……アルテ先生のどんでん返しには、相変わらず驚かされる。
読了日:08月21日 著者:ポール・アルテ
踊るジョーカー (名探偵音野順の事件簿 ) (創元推理文庫)踊るジョーカー (名探偵音野順の事件簿 ) (創元推理文庫)
昔懐かしいホームズ&ワトソン型のミステリ。違うところはホームズ役の音野君がものすごく気弱だと言うこと(笑)このキャラいいわ。/表題作のトリックはやや無理がある気がする。
読了日:08月20日 著者:北山 猛邦
横浜物語(1) (まんがタイムコミックス)横浜物語(1) (まんがタイムコミックス)
ゆるい恋愛漫画。この絵柄が漫画のゆるさとマッチしている。
読了日:08月11日 著者:こいずみ まり
二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
翻訳がいいのか原文がいいのか分からないが、結構分厚い本ながらすらすら読める。/作中にはさまれている主人公の小説(劇中作)がB級感満載でいい(笑)
読了日:08月11日 著者:デイヴィッド・ゴードン
はつきあい(2)(完) (ガンガンコミックスJOKER)はつきあい(2)(完) (ガンガンコミックスJOKER)
1巻に引き続きニヤニヤが止まりませんでした。もうね(ry
読了日:08月08日 著者:カザマ アヤミ
七番目の仮説 (ハヤカワ・ミステリ 1815 ツイスト博士シリーズ)七番目の仮説 (ハヤカワ・ミステリ 1815 ツイスト博士シリーズ)
読み進めていくうちに何を信じていいか分からなくってしまった。締めの言葉には驚いた。
読了日:08月07日 著者:ポール・アルテ
黒いトランク (創元推理文庫)黒いトランク (創元推理文庫)
登場人物が少ないのでトリックに集中できる。/読んでいていクロフツの「樽」が思い浮かんだが、巻末の著者の創作ノートによると「樽」から直接影響を受けていないみたい。
読了日:08月03日 著者:鮎川 哲也
フレンチ警視最初の事件 (創元推理文庫)フレンチ警視最初の事件 (創元推理文庫)
クロフツの作品は「樽」を読んで以来2作目。フランツ警視の登場が遅かったせいもあってか、後半が駆け足気味か?/新訳のおかげかすごく読みやすい。その点は◎。
読了日:07月31日 著者:F・W・クロフツ
FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)
ボディーランゲージの重要性&それをどのように活用するかという解説本。ボディーランゲージを生かすも殺すも、まずは人間観察が重要と言うことが分かる。
読了日:07月29日 著者:ジャニーン・ドライヴァー
死体入門 (メディアファクトリー新書)死体入門 (メディアファクトリー新書)
図版や写真が多く分かりやすい。題名の通り「死体」入門書としては最適。
読了日:07月29日 著者:藤井 司
フランクリン自伝 (中公クラシックス)フランクリン自伝 (中公クラシックス)
「すべてのヤンキーの父」こと、F・フランクリンの自伝。読んでいてマーキングしておきたい箇所多数。
読了日:07月25日 著者:フランクリン
ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)
暗くて美しいクラーク・アシュトン・スミスの世界にどっぷりはまってしまった。本書を楽しめるかどうかは、この世界観に嵌まれるかどうかにかかっている。短篇が主なので、本屋で何編か立ち読みして買うかどうか決めた方がいいかも。
読了日:07月25日 著者:クラーク・アシュトン・スミス
この世でいちばん大事な「カネ」の話(新装版)この世でいちばん大事な「カネ」の話(新装版)
著者の自伝としても読める本。具体的な目標を立てやっていく等々、具体的な指針も書かれていて、なるほどとうなずける。本棚に置いておきたい本。
読了日:07月25日 著者:西原理恵子
赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)赤後家の殺人 (創元推理文庫 119-1)
冗長という感想が多いけど、そこまで冗長とは感じなかった。とにかく最初の謎の状況がいい。私が読んだカー作品の中では結構上位に入る。
読了日:07月25日 著者:カーター・ディクスン
探偵家族 (ハヤカワ・ミステリ文庫)探偵家族 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「洗剤の位置が同じ」というご近所さんからの相談から始まるミステリ。ミステリと言ってもミステリ分は少なめ。親子三代で探偵稼業を営むルンギ一家の掛け合いと行動が楽しい。本筋以外でも、いろいろなドタバタが起こるのだが、最後にまとめる著者の手腕は見事。
読了日:07月22日 著者:マイクル・Z. リューイン
ゼロから学ぶ経済政策  日本を幸福にする経済政策のつくり方 (角川oneテーマ21)ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方 (角川oneテーマ21)
経済政策には3つの柱―成長・安定・再配分―があるとまず述べ、そこから具体的な政策手段について述べる。言葉遣いも平易で分かりやすい。
読了日:07月20日 著者:飯田 泰之
経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)
飯田先生と3人の論者との対談本+前後にシノドス主催者との鼎談(まとめ)。どんな社会を目指すにしても経済成長は必要という姿勢は共感できる。
読了日:07月20日 著者:芹沢 一也,荻上 チキ,飯田 泰之,岡田 靖,赤木 智弘,湯浅 誠
ヴァンパイアの塔―カー短編全集〈6〉 (創元推理文庫)ヴァンパイアの塔―カー短編全集〈6〉 (創元推理文庫)
ラジオドラマのシナリオ集なので、「刑事の休日」以外は台本形式で書かれている。カーの他の短編や長編で使われたシチュエーションやトリックが結構ある。本のタイトルにもなっている「ヴァンパイアの塔」だけど、カーの中編作である「死がふたりを分かつまで(旧毒殺魔)」の途中までと流れが一緒だったりする。/巻末に収録されている「新カー問答」も面白かった。いちばんのお気に入りは、途中まで恋愛を描いていて、最後で一転ホラーテイストとなる「悪魔の使徒」。
読了日:07月14日 著者:J.ディクスン カー
盲目の理髪師【新版】 (創元推理文庫)盲目の理髪師【新版】 (創元推理文庫)
とにかく最後までドタバタ劇に終始する物語に(゚Д゚)ポカーンとしてしまう。最後にフェル博士が謎解きをしてくれるんだけど、脚注で手がかりを示してくれるのはありがたかった。もうちょっと削って2時間ドラマの脚本としてならいいかも。
読了日:07月08日 著者:ディクスン・カー
パリから来た紳士 (創元推理文庫―カー短編全集)パリから来た紳士 (創元推理文庫―カー短編全集)
表題作は、ラストの一行にあるための物語と言っても過言ではない。そのほかはあまり印象に残ってないなぁ。読めないほど酷い作品はないので、短編集としては結構な水準だと思う。
読了日:07月05日 著者:ジョン・ディクスン・カー
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))
いちばん印象に残った作品は、表題作「妖魔の森の家」。ドジっ子HM卿で始まり、中盤の怪奇現象そしてゾッとするラストと、わずか55ページほどの短篇とは思えないほどの内容の濃さ。傑作と言われることだけはある作品だった。
読了日:07月02日 著者:ジョン・ディクスン・カー
まもなく電車が出現します (創元推理文庫)まもなく電車が出現します (創元推理文庫)
いちばん良かったのは、「シチュー皿の底は並行宇宙に繋がるか?」かな。犯人(といえばいいのか)動機と手際の良さに感心してしまった。
読了日:06月29日 著者:似鳥 鶏
イマコシステム (TENMAコミックス)イマコシステム (TENMAコミックス)
表題作のオチには驚いたが、あまり不快に思わなかった。理由は、イマコさんと主人公の関係が結構綿密に書かれている、青少年期にありがちな思考(妄想)の暴走、イマコさんのかわいさ(笑)が挙げられると思う。
読了日:06月27日 著者:緑のルーペ
屋上姫 ? (フレックスコミックス)屋上姫 ? (フレックスコミックス)
「屋上」+「姫」と、言われてみればなかなかない組み合わせの漫画。絵柄に反して内容は結構ドロドロ。
読了日:06月26日 著者:TOBI
ウイスキーちょっといい話―“通”に捧げる100のトリビア (ソニー・マガジンズ新書)ウイスキーちょっといい話―“通”に捧げる100のトリビア (ソニー・マガジンズ新書)
ウイスキーに関しての本は何冊か読んだが、本書を読んでまだまだ知らないことがあると痛感した(当然と言えば当然だが)。本書を読めばウイスキーの世界がさらに広がると思う。
読了日:06月26日 著者:土屋 守
ナナマル サンバツ (1) (角川コミックス・エース 245-4)ナナマル サンバツ (1) (角川コミックス・エース 245-4)
「熱い」早押しクイズ大会の世界が垣間見られて大変面白い(興味深いともいう)漫画でした。
読了日:06月26日 著者:杉基 イクラ
さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫)さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫)
「これぞ連作短編小説!」というミステリだった。最後にうまく複線を回収する手腕は見事。
読了日:06月24日 著者:似鳥 鶏
五番目のコード (創元推理文庫)五番目のコード (創元推理文庫)
ミステリ(フーダニットもの)として読んでもいいし、サスペンスとしても読んでも面白い作品。落伍者の心境がよく書けていると思う。
読了日:06月23日 著者:D・M・ディヴァイン
午前零時のサンドリヨン午前零時のサンドリヨン
作者が言うように「あまーい小説」だった。ミステリと言うよりは学園青春ものといった方が良いかも。
読了日:06月17日 著者:相沢 沙呼
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
全体を通して読むといまいちな感がぬぐえないが、受賞作の「砂漠を走る船の道」は良かった。/本作を読むと、ブラウン神父を思い出してしまうのは私だけか。
読了日:06月09日 著者:梓崎 優
探偵を捜せ (創元推理文庫 164-1)探偵を捜せ (創元推理文庫 164-1)
犯人が探偵を探すという珍しい趣向のミステリ。最初から最後まで犯人のひとり相撲なんだけど、それがいっそう犯人の哀れさを引き立てていると思う。
読了日:06月09日 著者:パット・マガー
木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)
最初はスパイものかと思って読み進めていたら、途中からめまぐるしく状況が流転し、そしてあのラスト。あのラストはどう解釈すれば良いかいまだ分からない。
読了日:06月08日 著者:チェスタトン
うのはな3姉妹 1 (まんがタイムコミックス)うのはな3姉妹 1 (まんがタイムコミックス)
商店街の豆腐屋三姉妹を中心としたほのぼのコメディ4コマ漫画。/前にも書いたが、水谷フーカ先生の描くキャラクターは表情が生き生きとしていてイイ!
読了日:06月04日 著者:水谷 フーカ
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
ビブリオミステリ+安楽椅子探偵ものと私が好きなものが二つ合わさったミステリ。それが面白くないわけがない。/栞子さんみたいな店長さんがいる古本屋なら毎日通いたい(笑)。
読了日:06月02日 著者:三上 延
チュニクチュニカチュニクチュニカ
切ない話なんだけど暖かさがあるというか。/水谷フーカ先生の漫画はキャラの表情が良いんだよなあ。
読了日:06月02日 著者:水谷 フーカ
幽霊の2/3 (創元推理文庫)幽霊の2/3 (創元推理文庫)
読後タイトルを見返し、解説の方が言われてたことが決して誇張ではないと思った。このタイトルはイイ!/出版業界が舞台のため、節々に出版業界に対する皮肉や警句が混じっているのも楽しい(笑)。
読了日:06月02日 著者:ヘレン・マクロイ
りら荘事件 (創元推理文庫)りら荘事件 (創元推理文庫)
一読して思ったのが、事件解決の手がかりがかなりオープンに書かれているところ。もちろんさりげなく書かれているんだけど、そのさりげなさの妙にうなってしまた。/50年前に書かれた作品なので、言葉遣い等古さを感じてしまうが、それを考慮しても傑作と言えるでしょう。
読了日:05月30日 著者:鮎川 哲也
犬のミステリー (河出文庫)犬のミステリー (河出文庫)
犬をテーマにしたミステリを集めたアンソロジー。意外やトリック自体に犬を使った作品は少ない。その中でも「蝋燭を運ぶ犬」がなかなかの出来だった。
読了日:05月26日 著者:佐野 洋,香山 滋,多岐川 恭,椿 みち子,仁木 悦子
死が招く―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)死が招く―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
豪華なディナーが用意された密室で、顔と手を焼かれて自分も調理されてしまったミステリ作家というすごい状況から始まり、不気味な長女、過去の因縁等々不気味な雰囲気も満点。/作中にミステリ小ネタが仕込んであって、作者は本当にディクスン・カーだけでなく、ミステリが好きなことが分かり好感が持てた。
読了日:05月23日 著者:ポール アルテ
テレビ消灯時間 (文春文庫)テレビ消灯時間 (文春文庫)
15年ぐらい前のテレビ業界をぶった切っている痛快エッセイ。懐かしさと同時にいまでも通じるナンシー関の鋭さが光るエッセイだった(「多すぎるタレントを効率よくさばくクイズ番組」というタイトルにはハッとした)。
読了日:05月21日 著者:ナンシー関
夜の試写会 (リディア&ビル短編集) (創元推理文庫)夜の試写会 (リディア&ビル短編集) (創元推理文庫)
このシリーズは初めて読むが、キャラの掛け合いといいプロットの妙といい、なかなか面白かった。長編も読んでみたい。お気に入りは「詐欺師ディランシー」
読了日:05月19日 著者:S・J・ローザン
帰郷 (幻冬舎ノベルス)帰郷 (幻冬舎ノベルス)
ようやく本題名で、デビュー作でもある「帰郷」読んだ。著者近影の厳つい顔(失礼!)からは想像もできない切ないショートショートだった。他のショートショートも風刺あり、サスペンスありと、著者の引き出しの多さを感じさせるものとなっている。
読了日:05月17日 著者:太田 忠司
奇談蒐集家 (創元クライム・クラブ)奇談蒐集家 (創元クライム・クラブ)
ミステリの体裁をとった幻想小説。読後のすっきりしない感を味わう小説。
読了日:05月09日 著者:太田 忠司
第四の扉―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)第四の扉―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
途中まで読んで、「まさかメタミステリとは思わなかった。」と、思っていたらまさかのラスト。ラストのどんでん返しが面白い。
読了日:05月07日 著者:ポール アルテ
川に死体のある風景 (創元推理文庫)川に死体のある風景 (創元推理文庫)
「川に死体」をテーマとしたアンソロジー集。どれも粒ぞろいだが、一番のお気に入りは、歌野晶午の「玉川上死」。読後の何とも言えない感じがもう・・・・・・
読了日:05月06日 著者:大倉 崇裕,有栖川 有栖,歌野 晶午,佳多山 大地,黒田 研二,綾辻 行人
鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)
ミステリ仕立てのSF小説。展開が二転三転するので飽きずに一気に読めた。訳も平易で読みやすい。/しかし、この小説に出てくる地球人が懐古主義(保守主義)者ばかりなのは違和感。リベラル(って言えばいいのか?)派の地球人っていないのかな。
読了日:05月05日 著者:アイザック・アシモフ
理想的な容疑者 (創元推理文庫 140-18)理想的な容疑者 (創元推理文庫 140-18)
男女間の齟齬が取り返しの着かない悲劇になってしまうサスペンス。/独身男性の自分にとって、「そういうものかなあ?」という箇所もあるのも事実。/結婚したらわかるのかなあ?
読了日:05月02日 著者:カトリーヌ・アルレー
カーテンの陰の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1773)カーテンの陰の死 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1773)
読みやすさは◎。事件が解決した後の展開には驚いた。
読了日:04月27日 著者:ポール・アルテ
曲った蝶番 (創元推理文庫 118)曲った蝶番 (創元推理文庫 118)
領主の真贋問題を軸に、衆人環視の殺人そして悪魔崇拝を絡ませたミステリ。最後まで犯人が分からなかったので、真相には驚いた。またカー先生にやられてしまいました。帽子収集狂事件に続き、ギデオン・フィル博士の優しさに涙。(私が読んだのはハヤカワポケットミステリ版です)
読了日:04月26日 著者:ディクスン・カー
はじめて出会う政治学―構造改革の向こうに (有斐閣アルマ)はじめて出会う政治学―構造改革の向こうに (有斐閣アルマ)
一言で言えば現実社会の問題を政治学の概念で解説した本。どの章も具体的な記述から始まっているので、興味を失わずに読める。
読了日:04月25日 著者:北山 俊哉,真渕 勝,久米 郁男
甘栗と戦車とシロノワール甘栗と戦車とシロノワール
一気に読んでしまった。だれない展開、キャラクターも個性が出てる。唯一の不満点はエルムが出てこなかったこと。もう出てこないのかなぁ?
読了日:04月25日 著者:太田 忠司
甘栗と金貨とエルム (角川文庫)甘栗と金貨とエルム (角川文庫)
魅力的なキャラクター、風景が思い浮かぶような情景描写、そして意外な真相と、大満足な作品でした。
読了日:04月24日 著者:太田 忠司
遠まわりする雛 (角川文庫)遠まわりする雛 (角川文庫)
古典部部員の1年間を描いた連作短編集。伏線の配置が巧み。たまに書かれているミステリネタににやりとしてしまった(例:作中に出てくる「女郎蜘蛛の会」という名前の元ネタはアシモフの「黒後家蜘蛛の会」だろう(多分))。
読了日:04月23日 著者:米澤 穂信
帽子収集狂事件【新訳版】 (創元推理文庫)帽子収集狂事件【新訳版】 (創元推理文庫)
結構前に読んだが、新訳が出たと言うことなので買って読んでみた。/読んでみると、序盤から細かく伏線を張っていることに気づく。さすがディクスンカー先生。
読了日:04月22日 著者:ジョン・ディクスン・カー
怪盗紳士リュパン (創元推理文庫 107-1 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)怪盗紳士リュパン (創元推理文庫 107-1 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)
この歳で初めてルパンを読んだがここまで面白い小説だったとは!/どれも短篇ながらひねりがあって面白く読める。/ルパンの言葉遣いや態度もいい。もっと早く読めば良かった……
読了日:04月13日 著者:モーリス・ルブラン
ポー名作集 (中公文庫)ポー名作集 (中公文庫)
ポーの代表的な作品が収められている文庫本。一通り読むといろんなパターンのミステリを書いている事を実感した。訳文は読みやすい部類だと思うが、ただ不満点は人物の口調がころころ変わるところ(です、ます、である調の混在)。ひとつの台詞部分で口調がころころ変わるのには閉口した。
読了日:04月12日 著者:エドガー・アラン ポー
チャンドラー短編全集 事件屋稼業 (創元推理文庫)チャンドラー短編全集 事件屋稼業 (創元推理文庫)
フィリップ・マーロウのかっこよさに尽きる。読んでるとウイスキーが飲みたくなる小説。
読了日:04月07日 著者:レイモンド・チャンドラー
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))
いろいろなところで名作と言われるだけある作品。どんどん死刑執行日が近づくスリルと、意外なオチ(犯人)。一気に作品に引き込まれてしまった。
読了日:04月06日 著者:ウイリアム・アイリッシュ
ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5)ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5)
相変わらずの読みにくさ。印象に残った話はあまりないなぁ。
読了日:04月03日 著者:G.K.チェスタトン
考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス)考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス)
読了日:03月30日 著者:飯田 泰之
ブラウン神父の不信 (創元推理文庫)ブラウン神父の不信 (創元推理文庫)
読了日:03月30日 著者:G.K.チェスタトン
谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫 た 28-2)谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫 た 28-2)
当然ながら文章はうまい。「途上」が一番のお気に入り。
読了日:03月30日 著者:谷崎 潤一郎
暗号ミステリ傑作選 (創元推理文庫 169-2)暗号ミステリ傑作選 (創元推理文庫 169-2)
有名作家に限らず、暗号ものミステリを集めた作品集。どれも面白いが、印象に残った作品はポースト「大暗号」、エルザ・バーカー「ミカエルの鍵」、ミステリとホラーが融合した「トマス僧院長の宝」。
読了日:03月29日 著者:
機械探偵クリク・ロボット〔ハヤカワ・ミステリ1837〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)機械探偵クリク・ロボット〔ハヤカワ・ミステリ1837〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
たくさんの駄洒落を文章に織り込んだ翻訳者に拍手を送りたい。駄洒落とクリク・ロボットの愉快な活躍を楽しむミステリ。
読了日:03月26日 著者:カミ
Pumpkin Scissors(14) (KCデラックス)Pumpkin Scissors(14) (KCデラックス)
相変わらず読ませる内容。続きが気になって仕方がない。
読了日:03月09日 著者:岩永 亮太郎
ブラウン神父の秘密 (創元推理文庫)ブラウン神父の秘密 (創元推理文庫)
「犯罪者の内面から見る」というブラウン神父の捜査の秘密が語られる小説。一貫したテーマをもった連作短編集。解説にあるとおり、あるトリックが多用されているが、ブラウン神父と独特な情景描写に飽きることなく納得すること多し。
読了日:03月04日 著者:G.K.チェスタトン
二壜の調味料 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)二壜の調味料 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
表題作を含めいわゆる「奇妙な味」作品多し。分類上ミステリだがトリックには期待しないこと。ダンセイニ作品特有の雰囲気を味わいましょう。ひとつの作品は短いので空いた時間にさっと読める。
読了日:02月15日 著者:ロード ダンセイニ
皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)
一気に読んでしまった。完璧な状況証拠。様々な人物や思惑が入り乱れる中物語が進んでいく。そして判明する意外な犯人!大満足の本作品。ラストもハッピーエンドで良かった。
読了日:02月14日 著者:ディクスン・カー
赤髯王の呪い (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1790)赤髯王の呪い (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1790)
表題作の「赤髭王の呪い」は非常に悲しい作品。/作中の雰囲気といい本当にカーが好きなんだなぁと感じてしまう。
読了日:02月12日 著者:ポール アルテ
サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)
デビュー作である「死者の村」オカルトじみた雰囲気満載でとてもいい。だんだんオカルト的な雰囲気が薄れていったような気がするけど、それでも良作の部類に入ると思う。
読了日:02月11日 著者:エドワード・D. ホック
思考機械の事件簿 1 (創元推理文庫 176-1 シャーロック・ホームズのライヴァルたち)思考機械の事件簿 1 (創元推理文庫 176-1 シャーロック・ホームズのライヴァルたち)
面白い。思考機械のキャラといい、ワトソン役のハッチソンハッチの働きとぶりといい、もちろん謎の不可思議さも最高。全編粒ぞろいと言ってもいい作品。
読了日:01月26日 著者:ジャック・フットレル
ディーン牧師の事件簿 (創元推理文庫)ディーン牧師の事件簿 (創元推理文庫)
2008年に出たとは思えないぐらい古めかしい作品。使われてるトリックも古典的と言えるものが多い。解説で書かれているように「古めかしさ」を楽しむ作品だと思う。
読了日:01月18日 著者:ハル・ホワイト