くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

自分自身の周囲を見てみると

田中秀臣著「雇用大崩壊」読みました。全体の感想は、後で書くとして「そういわれてみればそうだなあ」と納得した部分をひとつ。それは、終身雇用は"幻想"に過ぎないという箇所(P77〜)。

しかし、企業規模にもよりますが、そもそも同一企業で勤務を全うする割合は、好況期でさえ大卒で50%に前後でしかありません。まして中小企業では、雇用の流動性はかなり高かったのです。

そういわれてみると、うちの親父は28ぐらいまで自衛隊にいて、そこから地元のスーパーに就職(転職)したんだよなあ*1。親戚のおじさんたちをみても、転職経験がある人たちばかりだ*2。自分がいま働いているところでも、いろんなところで働いていた人が多い。ずっと同じところで働いている人は、公務員と農協職員ぐらいか(笑)。


そう考えてみると、昔は「再チャレンジ」がしやすい社会だったんだなあ。もちろんそういった社会が可能だったのは、経済成長していたからなのでしょう。

*1:最近、任期制自衛官の再就職が厳しくなっているというニュースが流れていました。これは、最近の自衛官の能力が、親父の時代と比べて落ちた……からではなく、単に景気が悪いからですよね

*2:転職理由も、勤めていた会社が潰れたからという理由から、会社の上の人に「ちょっと、帳簿の数字いじってくれんかなあ」と言われて、「そんなことできるか!」と言って辞めたりと様々です(笑)。