田中秀臣著「雇用大崩壊」読みました。全体の感想は、後で書くとして「そういわれてみればそうだなあ」と納得した部分をひとつ。それは、終身雇用は"幻想"に過ぎないという箇所(P77〜)。
しかし、企業規模にもよりますが、そもそも同一企業で勤務を全うする割合は、好況期でさえ大卒で50%に前後でしかありません。まして中小企業では、雇用の流動性はかなり高かったのです。
そういわれてみると、うちの親父は28ぐらいまで自衛隊にいて、そこから地元のスーパーに就職(転職)したんだよなあ*1。親戚のおじさんたちをみても、転職経験がある人たちばかりだ*2。自分がいま働いているところでも、いろんなところで働いていた人が多い。ずっと同じところで働いている人は、公務員と農協職員ぐらいか(笑)。
そう考えてみると、昔は「再チャレンジ」がしやすい社会だったんだなあ。もちろんそういった社会が可能だったのは、経済成長していたからなのでしょう。