がんばれ白川総裁！
速水総裁、ゼロ金利に「効果自信ない」 日銀、99年の議事録公表(Nikkei Net)
日銀は31日、1999年１〜６月に開いた金融政策決定会合の議事録を公表した。異例のゼロ金利政策を採用した２月の会合で、速水優総裁は「短期金利の引き下げ余地は非常に限られている。どの程度十分な効果を持つかは、正直に申し上げて自信がない」と発言。効果に確信を持てぬまま、未知の領域に踏み込んでいった状況が明らかになった。
98年12月、大蔵省が資金運用部による国債買い入れを停止すると伝わり、長期金利が急騰する「運用部ショック」が起きた。政府・与党関係者の一部は国債の引き受けなどを日銀に強く要請した。
総裁は99年１月の会合で「今朝も経済閣僚会議の席上、ある大臣から日銀はなぜ引き受けを行ったり、大量に買いオペを実行したりしないのか質問された」と指摘。政治的な圧力がかかったと告白する場面もあった。
ゼロ金利政策の導入を決めた99年２月12日の会合でも、長期金利の急騰を重要な判断材料にしていたことがわかった。金利高が景気に与える悪影響について、大半の政策委員が懸念を表明していた。
99年といえば、小渕内閣の頃だよね。日銀に注文をつけた大臣って誰だろ?
それはさておき、当時の状況と比較して現総裁の白川総裁はかなり恵まれていますよね。だって、表だって日銀に注文つける議員さんはいない(=かなり自由にやれる)し、過去10年の金融政策の蓄積もある。よくよく考えてみれば、これで失敗するわけがない！
いつも私は、「日銀は他国の中央銀行と違って、日本銀行は何もやってない」といっているけど、常人には理解できない理論を用いて金融政策を行っているんでしょう。白川総裁には、ぜひ故速水元日銀総裁越え*1を目指してがんばってもらいたいです。
いつも批判してるけど、今日は日銀を褒めたね−。ま、たまにはこういう日がないとね(笑)*2。
