くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

たしかに洋画の興行収入は減っている

洋画離れ止まらず。興行収入4割減少…“若者の字幕嫌い”などが原因か(痛いニュース(ノ∀`))

私の大学の恩師は常々「何かについて議論する場合は、まず数字を確認しろ」といっていました、また飯田泰之氏の「ダメな議論」でも、データの確認をまずしましょうというようなことが書かれていたと記憶しています。私自身映画業界には詳しくないので、何が原因かというような議論はできませんが、ちょっとこのニュースをみて映画業界の現状はどうなっているのか気になったので調べてみました。

使用したデータ
日本映画産業統計(社団法人日本映画製作者連盟)
より過去データの一覧に載っているデータを使用しました。過去データは1955年からありますが、今回は2000年から2007年のデータをグラフにしてみました。
公開本数

2003年頃から徐々に増えていることが分かります。内訳を見てみると邦画の伸びが全体を押し上げているようです。しかし、2007年で年間800本もの映画が公開されているのか!どこで公開してるんだろう?地方だとそこまでたくさん公開されてるとは感じないんだけど。
入場者数

2000年から2001年にかけて約3,000万人増えて以降横ばいが続いているようです。
平均料金

平均料金は1,200円台半ばで推移しているようですね。若干値下がりの傾向が見えます*1。それはそうと、入場料金って1,800円じゃなかったっけ?
興行収入

洋画の興行収入は、ニュースにあるとおりここ近年下がっていますね。そのかわり、邦画の興行収入があがっていると。ただ、全体として横ばいなので、映画業界全体としてみれば苦しい状況だと思います*2

調べてみた感想
たしかに、洋画の興行収入は落ちていました。それよりも驚いたのは、邦画の公開本数が増えていること。邦画は最近調子がいいといったニュースは見たことがあるのですが、ここまで増えているとは。あと、日本は全体で年間800本もの映画が公開されていることも驚いた。これだけ大量の映画を見て評価をしなければいけない映画評論家の人も大変だ*3

*1:これもデフレの影響だろうなぁ

*2:興行収入横ばいなのに公開本数ばかりが増えている状態なので、映画1本あたりの売り上げは落ちているのでは?

*3:全部消化しきれているのだろうか?