くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

Econ Storiesの新作は「Econ Pop」

 ケインズハイエクなどの動画で知られている、Econ Storiesの新作が公開されています。その名も「Econ Pop」!

 
 説明を読んでみると、どうやら隔週で更新されるシリーズみたい。内容は映画や小説から、最近のニュースなど幅広い話題を経済学を使って(おもしろく)解説するようです(動画で約10分、ポッドキャストで約30分)。栄えある第1回目で取り扱うネタは「DALLAS Buyer's Club」!……「だらすばいやーずくらぶ?」

 調べてみると昨年米国で公開された映画らしい。

 ダラス・バイヤーズクラブ(日本語版公式サイト)

 公式サイトからあらすじを転載。

男の名前はロン。ロデオと酒と女の日々をおくり、ある日ロデオで賭けをするが、負けると金を払わず逃げ、その日暮らしのトレーラーハウスに戻った瞬間に、膝から崩れ落ちる。病院のベッドで目覚めると、医師が彼に告げた。HIVの陽性反応が出て、余命30日であることを。有名俳優のロック・ハドソンエイズであることが公表され、同性愛者しかかからない病気、そんな根拠のない噂が蔓延していた時代。同性愛者でもないのになぜ!?と納得できないロンは、図書館で新聞記事を閲覧し、情報を漁る。そして自分はエイズであるという真実がつきつけられる。生きたい欲求にかられた彼は、自分を診察した女性医師イブを訪ね、AZTという未承認の薬を処方してくれるように頼むが、断られる。そこで彼はメキシコへ渡り、毒性の強いAZTではなく、アメリカでは未承認だが効果がみこめる薬を国内に持ち込み、患者たちにさばき始める。彼に慈善の心などなかった。素行が悪く、ゲイ・コミュニティーに嫌悪感を持つロンが、販売ルートを広げるのは難しい。そこで彼は、美しいトランスジェンダーレイヨンを仲間に引き入れる。日本をはじめ、世界中から仕入れた薬をさばくために考え出したシステムが「ダラス・バイヤーズクラブ」だった。会費を募り、必要な薬を無料で配る。名目的に薬の売買はない。その彼らの前に立ちはだかったのが、AZTを推奨し始めた医師たちと製薬会社に政府。ロンは、弁護士を使い、 “個人の健康のために薬を飲む権利を侵害する”国の動きに対して徹底抗戦の構えをとる。彼を見殺しにしようとする世界に対する戦い。一人の男が、生きる権利のための戦いに挑んでいく。

 私はこういう話に弱いんだよなあ。ちょうどいま日本で公開されてる映画みたい*1なので映画鑑賞のお供に最適かもしれない。まあ、Econ Popは全編英語なのでリスニング(どころか英語)ができない私にとっては意味ないか(笑) 英語勉強しようっとorz

 Econ Storiesのサイトも新しくなってるし、興味をもたれた方はチェックしてみてはいかがでしょうか?

 Econ Stories公式サイト
youtubeに開設されているEcon Storiesチャンネル



余談
 Econ Popの進行役はAndrew Heatonというコメディアンなんだけど、公式サイトで公表されている経歴がすごい。

About Andrew Heaton

 国際政治学修士号を持っていてワシントンDCで働いていたこともあるってすごいな。コメディアンだけではなく、いろんな媒体に文章を寄稿している作家でもあるらしい。多芸な人なのね。好きなものはSFと子犬とウイスキー。Andrew HeatonさんもSFが好きなのか。経済系の人はSF好きな人が多いなあ(私はSFはあんまり……ミステリの方が好み)。

*1:チケットぴあの上映館情報をみたら岡山の上映は終わってるみたいねえ