「骨太の方針」を単語抽出ソフトにかけてみる
経済財政運営と改革の基本方針2014 〜デフレから好循環拡大へ〜(内閣府)
ふと思いついて、単語抽出ソフトを用いて「骨太の方針」において、どの単語がよく使われているか調べてみました。よく使われる単語をみることによって、いまの政府が重視していることが浮かび上がってくると思ったからです(そういう理屈なかったっけ?)。
単語抽出ソフトはこちらのソフトを使わせてもらいました。
EKWords(DJSOFT)
使うとこんな感じで抽出してくれる↓
今回は比較用として第一次安倍政権の時に閣議決定された『骨太の方針2007』も単語抽出ソフトにかけてみました。比較することによって今回の安倍政権の指向がより分かると思ったからです。
抽出した単語は膨大な数に上りますが、個人的に気になる単語を表にまとめてみました。
単語 | 骨太の方針2007 | 骨太の方針2014 |
---|---|---|
改革 | 58 | 20 |
構造改革 | 6 | 0 |
経済再生 | 0 | 31 |
経済成長 | 14 | 6 |
成長 | 7 | 17 |
生産性 | 11 | 0 |
生産性向上 | 8 | 0 |
競争力強化 | 4 | 1 |
公共投資 | 7 | 0 |
社会資本整備 | 0 | 7 |
効率化 | 14 | 21 |
イノベーション | 29 | 20 |
インフラ | 2 | 20 |
財政健全化 | 11 | 17 |
デフレ | 0 | 16 |
雇用 | 3 | 10 |
社会保障 | 7 | 13 |
復興 | 0 | 13 |
教育 | 6 | 11 |
高齢化 | 1 | 7 |
教育再生 | 2 | 7 |
大学改革 | 4 | 1 |
少子化対策 | 4 | 7 |
ワークライフバランス | 6 | 3 |
この表を見ると、第一次安倍政権は文句なしの改革指向だったことが分かります。もちろん安倍首相はいまも改革指向でしょう。ただし、今回は改革だけでなく景気(安定政策)にも目配せしていることが分かります。
安倍首相は前回の反省を踏まえているようだ。経済政策はともかく、安倍首相の目指している方向には「ちょっとなあ」と思っている私としては野党にも頑張って欲しいけど、これに対抗するのは大変だろうな*1。