イワタ流景気動向指数グラフ更新(2013年8月分追加)
内閣府から景気動向指数(2013年8月分)が公表されました。
CIとDIは次の通り(()内は先月差(ポイント))
CI(速報値) | DI(速報値) | |
---|---|---|
先行指数 | 106.5(-1.4) | 22.2(-47.8) |
一致指数 | 107.6(-0.1) | 50.0(-30.0) |
遅行指数 | 112.8(0.0) | 50.0(-10.0) |
イワタ流景気動向指数グラフを更新
2008年1月から
直近1年
CI先行指数は先月より-1.4ポイントの106.5でした。その低下を受けてCI先行指数対6ヶ月前比も0.8と、かろうじて踏みとどまった印象。CI先行指数対6ヶ月前比のここ数ヶ月の動きを見てみると、急速に景気の勢いが失われていることが分かります。
もちろんこれですぐさま「アベノミクスは失敗だった!」と判断するのは早計でしょう。急速に低下していると言っても、前年と同じ月よりは上の水準ですし、良い言葉で言えば「ちょっと一服」という状態でしょうか。
しかし、楽観視できない状況であるのも事実だと思います。系列別のCI先行指数をみるとほとんどの指標が悪化を示してます。DI先行指数も22.2と8ヶ月ぶりに50を割ってしまいました*1。
うーん、こういう状況で消費税増税を決めちゃったんだよなあ。もう少し慎重にやった方が良かったのではないかと思うだけど……
イワタ流景気動向指数とは
岩田規久男先生の『景気ってなんだろう』という新書の中に、「イワタ流景気動向指数の見方」が載っています。「イワタ流景気動向指数の見方」とは、
- CI先行指数対6ヶ月前比
- DI一致指数
の2つの指数から景気を判断する見方です。岩田先生によると、
- CI先行指数対6ヶ月前比がマイナス
- DI一致指数が2ヶ月連続で50を下回っている
場合、景気後退のサインとみなします。
また、景気動向指数を知りたい方はこちらをご覧ください
「景気動向指数の見方、使い方」(内閣府)
*1:DI指数とは3ヶ月前より改善した指標の割合を示すもので50が基準。それを上回れば景気拡大、それを下回れば景気悪化を示していると考えられます。詳しくはリンク先をご確認ください。