くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

この発言を笑える人は幸せ者だ

中井和哉がバブル時代を語る?櫻井孝宏・能登麻美子も登壇「虹色ほたる」初日舞台挨拶(楽天woman)

物語にちなんで、もしタイムスリップするとしたらどの時代に行きたいか? と聞かれたゲストたち。過去にタイムスリップした主人公の少年ユウタを演じた武井が「バブルの時代!」と答えると、場内は大爆笑。「生まれた時からずっと景気が悪かったのですが、バブルの時には1万円札を握りしめてタクシーを止めたと母親から聞いたので」と説明した。

 まあ、舞台挨拶での発言だから冗談めかしていったのでしょうけど*1。でも、私はこの発言を読んで笑えなかった。だって、武井証さん(1997年生まれ)は嘘を言ってないんだもの。「生まれてからずっと不景気」という言葉は重いよ。

 それに対する中井和哉さん発言がこれなんだけど。

一方、バブル経験世代の中井は、「そういうのとは、全く縁遠かったですよ。ちゃんとした仕事をしている人たちには楽しい時代だったかもしれませんが、自分のような端から見ている人にとっては、チェッという感じでしたね。良い事ばかりじゃないぞ!」と自らの悲しい過去を回顧。

 いやいや、「ちゃんとした仕事をしている人たちが楽しい時代」だったんでしょ。なんて素晴らしい時代なんでしょう!(笑) いまなんて「ちゃんとした仕事」にすら就けない人が大勢いる時代だからなぁ。

 
 ただ、私もよく思い込んでしまうんだけど、あまりに景気低迷が続いているので、好景気=バブル時代と見なしてしまうんだよな。安定成長(名目4,5%、実質2,3%の成長)というのはどういう感じなんだろうなぁ。

*1:それに、ここで会場の人が笑ったのは、ノスタルジックな映画の舞台挨拶なのに、(即物的な)バブル時代と、答えたところなのでしょう。