本書は、既存の統計の教科書のように理論中心の本ではなく、統計をいかに活用すべきかに重点を置いた統計学書です。
表紙を見た印象
帯、でかっΣ(゚Д゚)
章構成
- 第1章 統計学的思考とは何か
- 第2章 「平均」による情報縮約−戦略的行動を導く
- 第3章 「比較」による状況判断−合理的意志決定を目指す
- 第4章 部分から全体を比較する−不確実性を飼い慣らす
- 第5章 「回帰分析」による関係把握−論理的に正しく予測する
- 第6章 「時系列」による未来予想−定番ツールを読みこなす
*節は省略
はじめはすらすら読めるが……
第1〜3章までは「平均」、データの見方、比率を理解する等、別段統計学を習ってなくてもそこそこ耳にする言葉の解説(勘違いしやすい点や犯しやすい間違いの説明)になっており、わりとすらすら読めますが第4章以降がそこそこ手強いです(式も少し出てきます)。この部分は読むスピードを落としてじっくり読む必要があるでしょう。
役に立った部分
これから投資信託を始めようと思ったので、投資信託の話題は興味深く読めました(シャープ比(シャープレシオ)日経225とTOPIXの性質の違い等)、あと第1章〜第3章の記述は、あやふやな知識しか持っていない私にとって非常に勉強になりました。
本書は、統計学を学ぶさいの副読本としても活用できると思います。
考える技術としての統計学 生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス)
- 作者: 飯田泰之
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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