くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

1問目からとまどってしまう

2014/02/28 タイトル変更 「迷ってしまう」から「とまどってしまう」に変更。「迷う」より「とまどう」の方がエントリーの内容を表していると思ったので。それにしても語彙力が低下しているなあ。
大竹文雄先生監修の「政策ジャッジ」をやってみたら1問目から戸惑ってしまった。

政策ジャッジ(朝日新聞)



 社会保障費は大別して「年金」、「医療」、「その他福祉」に分かれる。そして、日本の社会保障費の約半分は「年金」なのよね。



出典 『社会保障入門2013』(中央法規)p34,36より


 社会保障費の政策分野別の支出割合を見ても「失業者対策」や「積極的労働政策」より高齢者に偏っている。もちろん、社会保障費が高齢者に偏っているのは他国に比べて高齢者の割合が多いのもあるだろうし、労働分野への支出が少ないのは他国に比べて失業率が低いのも理由としてあるのでしょう。だけど、「やっぱり高齢者に偏っているよなあ」と思ってしまう。日本の社会保障に対して不満が多いのは、現役世代に対してあまり支出をしてないからだろう。

 だから社会保障の拡充はもちろん大賛成なんだけど、現役世代に対してももう少し手厚くしてくれないかなと思う。財務省によると、今回の消費税増税分の1%(約2.7兆円)は「医療」・「福祉分野」へ使うらしいので(ソース)、現役世代への社会保障拡充をまったくやらないというわけじゃない。だけど、ワープアとしてはさらなる拡充、例えば「給付付き税額控除」の導入をお願いしたいです。

 それにしても「医療費削減」や「生活保護」に対する締め付け強化の話題を見るかぎり、「やっぱり高齢者(「年金」)は敵に回せないか」と思ってしまう。

 それでもいいけど、それならばせめて高めの成長率を目指さないと。『社会保障入門2013』に戦後の生活保護受給人数の推移が載っていたので転載。

出典 『社会保障入門2013』(中央法規)p44より

 このグラフを見ると、生活保護の被保護人員は1985年から減少に転じている(そして1995年に最小を記録)。1980年代後半から90年代初めにかけて日本はどういう状態だったかなあ……