別タイトル 日本銀行の白井さゆり審議員は本当によくしゃべっているのか?
はじめに
日本銀行の白井さゆり審議員が講演を行ったニュースが流れると、TwitterのTLに「本当によくしゃべるおばさんだな」というつぶやきがたまに流れてきます。そこで本当に白井さゆり審議員がよくしゃべっているのか日銀の審議員が年に何回講演(広報活動)をしているのか調べてみました。参考にしたページはこちら
もちろん、上記のサイトにはメディアのインタビューや雑誌などの寄稿情報は載っていないので、漏れがあるのは重々承知しています。とはいえ、それらを調べ上げるのは個人では無理なので、今回の数字は簡易版と言うことでご了承ください。それでは結果です。とりあえず2013年と2012年分を数え上げてみました。
白井さゆり審議員は年5回(記者会見を含めると年7回)と、総裁、副総裁の執行部を除く審議員の中ではトップの広報活動回数! 年に5回も講演をやっているのね。数ヶ月に1回の割合か……たしかに多い。それに昨年の週刊エコノミストに「黒田総裁の質的・量的金融緩和」について説明する文章を寄稿していたので、こういった活動も含めれば執行部を除く審議員の中でトップは揺るぎないか? なぜ多いのだろう……大学の先生だから大勢の前で説明するのが好きなのかなあ?
それにしても、日銀総裁の講演回数と記者会見数それに国会出席回数*1はすごい。「それが仕事だ」と言われればそれまでだけど。そういえば、湯本雅士著『デフレ下の金融・財政・為替政策 中央銀行にできることは何か』の中で、湯本先生は「日本銀行の透明性はFRBに匹敵する」、「日銀総裁は多忙を極める」と書いていましたが、多忙なのは間違いないでしょう。
そういえば「中央銀行の透明性が大事」といわれますが、各中央銀行の透明性の度合いを比較した文章(研究)ってどこかにないのかしら?*2
ちょっと検索してみたらIMFがこういう文章を公開しているのね。
これはあくまでガイドラインみたいだけど。