くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

「饒舌大陸」第6回「ブラック企業に食い殺されない生き方」を見ました

飯田泰之×常見陽平×今野晴貴 「饒舌大陸」第6回「ブラック企業に食い殺されない生き方」

 ゲストが真摯な方だったせいでしょうか、前回と打って変わって最後まで落ち着いた放送でした(笑)。こういう暗くなる話題のときだと常見氏の存在が頼もしく思えます。この番組がうまくいくための条件は、ゲストの人選と常見氏のコントロールだな。

 

 さて、今回のテーマは「ブラック企業」でしたが、見終わってから私の認識が甘かったことを痛感しました。

 見る前は「『ブラック企業?』ああ、ワ○○とか特定企業(業界)の話でしょ?」と、思っていたのですが、今回ゲストの今野氏によると「ブラック企業は業界業種関係なく存在している。特定の業界業種を叩くのは間違いのもと」とのこと。今野氏のブラック企業の定義は「労働者を使い捨てることを前提とした経営システムを有している企業」です。

 そして、具体的な事例を紹介してくれるのですが・・・・・・話を聞いているだけで('A`)状態。(今野氏も話していていましたが)こんなの個人で立ち向かっても勝ってこねーじゃん。いやあ、新卒の就活失敗して良かった(笑)。無理して入ってたら私なんか今頃どうなっていたか・・・・・・まあ、どっちにしろ未来がないのは変わりないか(わはは)。

 一応後半で対処する方法も述べていますが「難儀だなあ」と、思いました。このあたりは人によって違いすぎるので一般的な話は難しいんだろうでしょうね。

 私は「景気が良くなれば就職状況も良くなるし労働環境も良くなる」と、思っているけど、こういう話を聞くと景気がよくなっても、本当にこのあたりが改善するかどうか自信がなくなってきた。ほんとうに「働いたら負け」だよなあ*1

 「ブラック企業」はどの業界に存在しているらしいですが、相談を受けている今野氏曰く、特に多いと感じているのが、外食、小売、IT、医療・福祉系らしいです。どれも労働集約産業ですね。医療系の「このままじゃ、患者が死んでしまう」という話はガクブルもの。

 以前のエントリーで紹介したように、このあたりは景気が良くなれば賃金が上昇するので景気が良くなればある程度待遇は改善するのではないかなと思います。ただ、医療・福祉系は景気が良くなって労働需給が逼迫しても賃金が下がっているんですよね。このあたりは国が何とかするしかない。

 テーマがテーマだけに全体的に暗い話ですが、常見氏のおかげでそこまで暗くなれずに見ることができます。常見氏の存在意義がようやく分かった(笑)。

 次回のテーマは「就職活動」らしいです。この番組を見ている人って、就活を控えている学生さんが多いのかしら?就活失敗組はここにいるけど・・・・・・。次回は見なくてもいいかなあ。 

*1:あの人は未来を見すえて言ってたんだなあ。