くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

スポーツの経済効果は小さい。だけれども……

 米国大使館のサイトに「スポーツと経済学」というページがあったので紹介。

スポーツと経済学(米国大使館)

 アンドルー・ジンバリスト(Andrew Zimbalist)教授と記者のインタビュー形式で書かれています。アマゾンで見てみると、アンドルー・ジンバリスト(Andrew Zimbalist)教授は、スポーツを経済的観点から分析した本を何冊も書いている人のようです。

 インタビューの内容は多岐にわたっていますが、一応結論として、「スポーツの経済効果は小さい。だけど、スポーツは別の面――一娯楽と、住民参加と、地域の一体感――を提供するのは間違いない。これは社会にとっては大きなプラスだ」と、述べています。経済学の用語を使えば、スポーツは正の外部性があるということですね。

 最後に印象に残った箇所を紹介。

Q―最近、米国では、ビーチバレーボールや、女子ソフトボール、極限スポーツなどのテレビ放映を見かけるようなった。こうした新生のスポーツを振興しようという、経済的な誘因はあったのだろうか。

A―それはIT(情報技術)革命や、デジタルケーブルの登場と大いに関係がある。このような技術の登場により、テレビのチャンネルを50、100、200、300と増やすことができる。これらすべてのチャンネルに埋め草(つまり時間つなぎの番組)が必要だ。しかし、こうしたテレビ放映からは、ほとんど収益は期待できない。


 これはマイナースポーツにとっては大きなプラスだよな。マイナースポーツ愛好者を増やそうと思ったら、みんなに見てもらうことが必要だからなぁ。日本はどうだろう。いまのところ通販番組ばっかりだけど(笑)。