自民党「日本再興」 国家戦略本部報告書(の一部)を読む
自民党が原発維持を明言したと話題の「日本再興」 国家戦略本部報告書(の一部)を読んでみました。
レポートは、分野によって5つに分かれています。私は、第1分科会、第2分科会の2つを読みました。んで感想ですが。まず、デフレの問題に触れてないのがマイナス点。あとは、イノベーション加速に規制緩和、まあいいでしょう。農業が新しい成長産業?うーん。景気が安定してからの10%の消費税増税、何が何でも増税する民主党よりマシか?等々。やっぱりデフレ脱却に触れてないのがなあ*1。
さて、原発に関してですが、該当するのは次の箇所でしょうね。
我々は、原発に係わる政策を政争の具にすることなく、今後のエネルギーのありかについては、原発事故の収束を睨みながら、事故原因を検証し、安全性、リスク分析、コスト面、環境面など、多角的視座から徹底的に再検証を行い、電力の安定供給のシステムを再構築しなければならない。その際、再生可能性エネルギーが新たな柱の1つになる。
しかし、ただちに再生可能エネルギーで原子力による発電量分をカバーすることはきわめて難しい。当面の危機への対応として、1.節電・ピークカットなどの省エネの推進。2.安全強化策を施した上での既存原発の稼働維持。3.LNG・火力発電の効率化、増強。4.再生可能エネルギーの積極的な普及促進、の4つを需給両面からのベストミックスで進めることが不可欠である。
第1分科会【成長戦略】 9ページ目より引用
長期的には再生可能性エネルギーを増やすかもしれないけど、短期・中期的には既存原発と火力の増強でしのぐと、まあ現実的な方針だと思います。
*1:もしかしたら、教育や外交安全保障の所で急にデフレ脱却が出てるのかもしれんけどw