くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

サラリーマンの小遣い調査が面白い

ここで言う面白いは、「興味深い」の方ね。

 数日前のニュースで、サラリーマンの小遣い調査の結果が流れていました。今年のサラリーマンの小遣いは、月額36,000だそうで、バブル期より半減しているらしいです。もっと詳しいレポートはないかなと、調査元のサイトに行ったらありました。

2011年(平成23)6月 2011年サラリーマンの小遣い調査(新生フィナンシャル)*pdfファイルです

 22ページほどのレポートですが、気になった部分を紹介。

調査の概要

サンプル数は2,000人。内訳はいわゆる正社員1,000人、非正規雇用者1,000人となっています。

調査結果

 結構いろんな属性で結果を出しているなと思いました。当然のことながら既婚者と未婚者じゃずいぶん違いますね。

小遣い額の推移と日経平均株価の推移

 小遣い額の推移と比較するなら、日経平均株価の推移よりも名目GDPの伸び率の方がいいんじゃないの?と思いますが、グラフを見ると意外と、小遣い額の推移と日経平均株価の推移はマッチしている印象。

 個人的に注目するのが、バブル期(1989年から1990年)の伸びと、小泉政権の時の小遣い額の伸び。89年53,000円だったのが、90年には76,000円と、23,000円の伸び。年額に直すと、1年間で276,000円のアップ!そりゃみんな消費するわ(笑)

 小泉政権の時は38,300円を底に、その後3年間は延びている。もちろん上昇額はものすごくショボイ*1んだけど、バブル崩壊以降ほとんど右肩下がりだった小遣いが、3年間延び続けたのは、消費者心理にプラスの影響を与えたのではと思います(+小泉首相の支持率にもね)。

平均昼食代の推移

 これがいちばん驚いた。ここ10年で、昼食代が220円も下がっているとは!本当に外食業や小売業(特にコンビニかな)にとっては冬の時代と思います。日本銀行の中の人はこれを見て、「昼食代が安くすむからいいことだ♪」って思ってるのかなぁ?*2

年代別小遣い額の推移(直近3年間)

 30代、40代のいわゆる働き盛りの世代がいちばん減少してますね。

感想
 しかし、ここまで日本国民を貧しくさせて日本政府と日本銀行は何をしたいのだろう?国民を豊かにするのが、政治の役目(のひとつ)のはずだが……。学べば学ぶほど、日本政府と日本銀行の行動はまったく理解できない。

*1:ここは強調しすぎてもしすぎることはないので、赤字&太字で強調表示しました

*2:日本銀行の中の人は、もっとうまい飯を食ってるかもしれませんがね(笑)