くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

経済を介護してみると

疑似通貨で意欲アップ 岡山のデイサービスセンター(山陽新聞)

岡山市北区松尾の「デイサービスセンターまやしも」は、施設で使える疑似通貨「まやけん」を導入、利用者の人気を呼んでいる。リハビリなどを行い、ポイントがたまれば通貨を獲得、おやつの時間にハーブティーなどが楽しめる仕組み。ユニークな取り組みにより、「積極的に体を動かす利用者が増え、意欲向上に一役買っている」としている。

 疑似通貨は実物の紙幣よりも一回り小さく、「10まやけん」と「20まやけん」の2種類に施設長らの肖像がデザインされている。リハビリを行ったり、洗濯物をたたむなどの手伝いを重ねると獲得できる。約50人の利用者には、認知症でリハビリや手伝いが厳しい高齢者もいるが、「トイレに自分で行った」「ご飯を完食した」など、一人一人に配慮した基準も設定した。

 昨年10月末、同施設の竹谷充生センター長が山口県内にある通所介護施設を訪れた際に、疑似通貨を利用した同様のサービスを目にしたのがきっかけ。「金銭のやりとりを通して認知症の予防につながれば」と導入した。

 竹谷センター長によると、頑張れば通貨を得られることが利用者の意欲向上につながり、リハビリを拒否する人もほとんどいなくなったという。「今後は通貨の種類や使い道を増やしていきたい」と話している。

 このニュースを見て真っ先に思い出したのがクルーグマン先生の「経済を子守してみると。」*1

 今のところうまく回っているみたいだけど、おそらくこのままいくとインフレが進行して……そのときこのデイサービスセンターはどういう対応を取るんだろうか。少し気になる。

*1:言わなくても分かると思いますが、今回のエントリーのタイトルはこれに引っかけてあります。