くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

クロマグロは日本人ぐらいしかありがたがらないらしい

EUにクロマグロ取引禁止要請 欧州議会が圧力(47ニュース)
↑このニュースを見て思い出したこと

経済セミナー2008年5月号「魚の経済学 第2回」より
(はじめに鰹の話題が出て、鰹の主な消費の主役は「マグロの缶詰(ツナ缶ね)」だという話に続き)

「(マグロ缶詰の原材料として-引用者補)クロマグロメバチマグロはどうなっているんだ」といわれるかもしれない。クロマグロ(本マグロ)、ミナミマグロ(インドマグロともいう)、メバチは日本では刺身用としてはビンナガやキハダより高級品で、特にトロの部分が高価である。しかし缶詰用にはほとんど用いられていない。トロの脂が缶詰生産には邪魔者になるだけでなく、赤身の色が濃いので、肉色としても好まれない。缶詰には向かないし大きすぎて扱いにくいので世界中の人がほしがらなかったマグロを、日本人がたまたま、ありがたくいただき、しかも高値で買い取ってくれるわけで、この点ではうまい棲み分けができているといえる。

へえ、そうなんだ。まあ私もクロマグロなんて食ったことないんだけど(笑)。ちなみにこの号は、マグロ缶(ツナ缶)とカニカマ(の原料であるスケトウダラ)が取り上げられています。ツナ缶の原料は、カツオ、ビンナガマグロ、キハダマグロ。ツナ缶加工の最大拠点はタイ。ツナ缶の最大消費地は欧米等々と、身近な存在だけど案外知らない実態が、垣間見られてなかなかおもしろいです。調べてみるとこの連載がまとめられた単行本がでているようです。今度給料が出たら購入しようっと(昨日丸善で探したけどなかったから通販で)。最後に連載に載っていたツナ缶加工貿易の概念図を引用

EUスゲー。ツナ缶大好きなんだなあ(私は最近食べた記憶がない(^_^;)。ちなみにツナ缶の原材料であるカツオ、ビンナガマグロ、キハダマグロは、今の漁獲量を維持する限り枯渇の心配はないそうです。良かったねEU