くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

イワタ流景気動向指数グラフ更新(2015年8月分追加)

 本日、内閣府から2015年8月分の景気動向指数が公表されました。というわけで、ひさびさにイワタ流景気動向指数グラフを更新。


景気動向指数(内閣府)



2008年1月から

直近1年

1997年増税時との比較


 2015年8月分のCI先行指数対6ヶ月前比は-0.4でした。CI先行指数対6ヶ月前比は3ヶ月連続の減少で、ついにマイナスになってしまいました。私は春先に「このまま回復基調の流れになるのではないか」と書きましたが、残念ながらそうはならなかったようです。幸運の風は吹かずか。

 不思議なのは夏から景気の減速が続いているのに、雇用と物価の基調*1がしっかりしていることです。いまのところ底割れはしてないことを示しているのだろうけど……

 さて、景気の減速が確認できましたが、私はいまでも楽観派。なぜなら、雇用や物価の基調はいまのところしっかりしているし、政府や日銀がこの状況を座視するとは思えないからです*2。強気すぎるかしら?



イワタ流景気動向指数とは

岩田規久男先生の『景気ってなんだろう』という新書の中に、「イワタ流景気動向指数の見方」が載っています。「イワタ流景気動向指数の見方」とは、

  • CI先行指数対6ヶ月前比
  • DI一致指数

の2つの指数から景気を判断する見方です。岩田先生によると、

  • CI先行指数対6ヶ月前比がマイナス
  • DI一致指数が2ヶ月連続で50を下回っている

場合、景気後退のサインとみなします。

 

 また、景気動向指数を知りたい方はこちらをご覧ください
「景気動向指数の見方、使い方」(内閣府)

*1:コアCPIは原油価格等の下落で0%近辺だけど、コアコアCPIをみてみると、約20年ぶりの水準(約1%)まで上昇してる。

*2:いまでも安倍首相は「経済最優先」と述べているし、日銀も引き続き「早期の2%物価目標達成」を表明している。