イワタ流景気動向指数グラフ更新(2013年10月分追加)
内閣府から2013年10月分の景気動向指数が公表されました。
CIとDIは次の通り(()内は先月差(ポイント))
CI(速報値) | DI(速報値) | |
---|---|---|
先行指数 | 109.9(0.7) | 77.8(-2.2) |
一致指数 | 109.6(1.2) | 75.0(-5.0) |
遅行指数 | 113.1(-0.9) | 75.0(15.0) |
イワタ流景気動向指数グラフを更新。
2008年1月から
直近1年
CI先行指数対6ヶ月前比は2.0。9月分より若干の低下ですが景気の底堅さを示した結果だと思います。CI遅行指数が先月比で1ポイントほどのマイナスですが、これは家計の名目消費支出が大幅にマイナスになっているため。採用系列別の寄与度を見てみると消費関連の指標の弱さが気になります。このあたりが伸びれば景気動向指数ももっと改善すると思います*1。
気がつけば年内の公表はこれで最後です*2。11,12月の値が公表されていないので断定はできませんが、CI先行指数対6ヶ月前比が1年を通してプラス圏内で推移したのは久しぶりです。今年を一言で言うならば、適切な金融政策&財政政策を打てば景気はよくなることを証明した年と言えるでしょう。それと、(あまり言いたくはないけど)民主党のマクロ経済政策のダメっぷりも浮き彫りにした年とも言えるでしょうね。そりゃ選挙にも負けるわ。
イワタ流景気動向指数とは
岩田規久男先生の『景気ってなんだろう』という新書の中に、「イワタ流景気動向指数の見方」が載っています。「イワタ流景気動向指数の見方」とは、
- CI先行指数対6ヶ月前比
- DI一致指数
の2つの指数から景気を判断する見方です。岩田先生によると、
- CI先行指数対6ヶ月前比がマイナス
- DI一致指数が2ヶ月連続で50を下回っている
場合、景気後退のサインとみなします。
また、景気動向指数を知りたい方はこちらをご覧ください
「景気動向指数の見方、使い方」(内閣府)