くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

やっぱり地域の男女比と結婚には相関があるそうです

 ティム・ハーフォード先生の本*1を読んで各都道府県別の男女差を調べて以来、男女差と結婚には関係があるのか気になっていました。

 時間が合ったときにネットで調べていたのですが、ようやく次の論文を発見。

結婚の地域格差と結婚促進策(北村 行伸 宮崎 毅)(日本経済研究第60号)*pdfファイです

 内容は市町村のデータを用いて、男女比、男の就業率、人口密度等と結婚経験率の影響を調べ、さらに過疎地域における結婚促進政策の影響を分析しています。結論部分を引用。

 結婚経験率に影響を及ぼす変数と地域格差について基礎的な分析を行い、男女とも結婚には都市化の程度が影響すること、男性の就業が結婚に正の影響を及ぼすことを確認した。また男性では男女比が高いほど結婚経験率が低く、女性では反対に結婚経験率が高くなることが示唆された。
 回帰分析から、結婚と人口密度の逆U字型が確認された。また、基礎的な分析でも確認されたように、男性の就業率が高い市町村では男女とも結婚経験者の割合が高くなり、男女比は男性の結婚と負、女性の結婚と正の相関を持つ。回帰分析の変数では説明できない、地域固有の家族観や結婚への意識と結婚の関係を検討したが、明らかな傾向は見つからなかった。  

 この論文では、男女比=男性の数/女性の数としています。男女比が高いということは、相対的に男性の数が多いということですね。

 ふーむ、やっぱり相関関係はあるみたい。あと、参考文献に挙げられていた次の本も気になる。

地域の視点から少子化を考える: 結婚と出生の地域分析(Googleブックス)

 上記の本は国土庁計画調整局が1998年に出した本です。目次をみると、求めていた内容にぴったりなんだけど、出版されてのが14年前orz 図書館漁ってみるか。

*1:「人は意外と合理的」