くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

日本とアメリカでこうも違うのか

 先日、消防団の夏期訓練がありました。そこで、消防団の幹部候補研修の様子を写したビデオを見たのですが、それがなかなか興味深かった。

 そのビデオでは、在日米軍の地域防災課の講師*1が、日本とアメリカの防災教育―特に子どもに対する―の違いについて述べていました。内容を箇条書きにまとめると、

  • 日本は予防に重点を置く(〜してはいけません)。
  • アメリカは、災害が起こった場合どのように対処すればいいかを、教える(2歳の頃から)。
  • たとえば、着衣に火がついた場合どうするか→STOP,DROP,ROLL。これを2歳の頃から教える。
  • 火事が起こった場合の行動も小さい頃から教える。→火災警報器が鳴ってもすぐドアを開けて逃げない(隣の部屋が火事かもしれないから)、まず手の甲を使って温度を測る(ドアを触って熱かったら隣の部屋が燃えている証拠)。どうして手の甲を使うのか?手の甲の皮膚が薄くて温度が分かりやすいという理由もあるが、いきなり手のひらを使った場合、やけどを負って手が使えなく可能性がある。手の甲を使ってやけどしても手は使える。等々大人の私が聴いても目から鱗の内容でした。


 こう言うのを見ると、日本と、アメリカの違いを痛感する。禁止するだけで、安心してしまう日本と。どんなに禁止しても人間だから間違いが起こる。じゃあもしも起こった場合、ダメージを最小限にコントロールしようとマニュアルを策定するアメリカ。

 今回は防災教育だったけど。こういった行動の違いが、経済、原発事故の対応等々に関係していることは指摘できるでしょう。いやー、アメリカってやっぱりすごいわ。

 そのほか機関講習も受けたのですが、特にここで公開することでもないと思うので省略。

*1:講師の方は日本人