日本経済の復活に向けて 日本外国特派員協会における講演(日本銀行)*pdfファイルです
図表1を見て吹いた
実質値じゃねぇか。
IMFのデータベースで名目成長率を探したんだけどなかったので、手元にある経済財政白書の経済統計から名目成長率を取り出してみると。
年(年) | 名目成長率(%) |
---|---|
2007 | 1.6 |
2008 | -2.0 |
2009 | -6.1 |
なぜデフレが長期に続いているのかという箇所では
デフレについては、中央銀行がもっと積極的に資金を供給しさえすれば解決するとの見解が聞かれることもあります。潤沢な資金供給は重要ですが、これだけでデフレの問題が解決する訳ではありません(図表9)。
と述べています。で、この図表9を見てみると。
中央銀行の資産規模を対名目GDP比で出しているのね。まぁこれもひとつの見方だから否定はしないけど、GDP比じゃなくて資産の伸び率のグラフも見たいところ。あと、日銀とFRBで比較する年度がえらい違うのは問題ないの?まぁ、リーマンショック以降(2008年〜)に注目してみると、日銀の資産規模が大して伸びてないのがこのグラフでも分かるけど。
もうひとつ。使われている消費者物価指数が日本とアメリカじゃ違うんだけどこれも問題ないのかな?名称は同じ「コアCPI」だから問題ないってか(笑)
最後に日本銀行の対応という箇所を見て終わりにしましょうか。
5.日本銀行の対応
最後に、日本経済をデフレから脱却させ、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰させるための日本銀行の政策対応について、ごく簡単に説明します。まず、日本銀行は、「包括的な金融緩和政策」という名前で呼ばれる強力
な金融緩和を実施しています。オーバーナイト物の金利水準は実質的にゼロであり、世界で最も低い水準になっています。また、日本銀行では、既に公表している「中長期的な物価安定の理解」に基づき、物価の安定が展望できる情勢になったと判断するまで、そうした実質的なゼロ金利政策を継続していくことを約束しています。さらに、中央銀行としては異例の措置ですが、昨年秋以降、ETF(指数連動型上場投資信託)やJ−REIT(不動産投資信託)といったリスク資産の購入も始めました。
中長期的な物価安定の理解」ってたしか「0から2%のプラス領域でマイナスは許容しない」でいいのかな?私は3%±1%の範囲に設定して欲しいと思っているけど。それにしても2010年のコアCPIが-1.0%だったことについてどう思ってるんだろ。さらに金融緩和をする姿勢も見せてないし。