くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

米国農務省穀物等需給報告10月分が発表されました

追記11/2 10月28日に10月分需給報告の改訂版が出ました。よって各表の数値を改訂版の数値に修正しました

世界の穀物、大豆の需給動向(2008年10月)(農林水産省)注pdfファイルです
世界全体の食料生産は順調に増加しているみたいです。食糧危機で騒いでいたのが遠い昔のように思える。いくつかの指標を表にして抜き出してみる。
世界全体の穀物需給の概要(見込み)()内の数字は前年度比

生産量 消費量 期末在庫量 期末在庫率
22億0,367万トン(4.0%増) 21億8,211万トン(3.4%増) 3億7,039万トン(6.6%増) 17.0%(0.5ポイント増)

品目別の需給量()内の数字は前年度比

品目名 生産量 消費量 期末在庫量 期末在庫率
小麦 6億8,020万トン(11.3%増) 6億5,558万トン(6.1%増) 1億4,441万トン(20.5%増) 22.0%(2.6ポイント増)
とうもろこし 7億8,101万トン(1.3%減) 7億9,910万トン(2.9%増) 1億0,608万トン(13.7%減) 13.3%(2.5ポイント減)
コメ(精米) 4億3,323万トン(0.7%増) 4億3,038万トン(0.7%増) 8,054万トン(12.3%減) 18.7%(0.5ポイント増)
大豆 2億3,821万トン(8.5%増) 2億3,519万トン(2.6%増) 5,483万トン(4.1%増) 23.3%(0.3ポイント増)

次は国際価格の推移のグラフ
小麦

とうもろこし

大豆

コメ

どれも下がっていますね。小麦もずいぶん安くなったなぁ。まぁ、価格下落の恩恵を受けるのは来年の4月以降ですけどね。*1

*1:日本の輸入小麦はいったん政府が買い入れて、それから各製粉業者に引き渡されています。引き渡し価格の改定は、現在4月10月の年2回(本来は年3回改定するらしい)行われていますので、次の改定は来年の4月なのです。