くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

まじめネタが続いたのでミクシィネタ(というかweb2.0ネタ)

さて、最近はまじめネタばかり書いていたので、少し息抜きを。最近webニュースを見ていたら次のようなニュースが

ミクシィ、次の柱は「有料サービス」と「中国」 上期は上方修正(ITmediaニュース)

ミクシィが収益源の多角化に向けて具体的に動き始めた。SNSmixi」には有料課金サービスを次々に投入。上海に設立した中国支社では6月からSNSの試験サービスを開始した。同社売上高の大半がmixiの広告売り上げだが、それ以外の収益源を育てていく。
(以下略)

 ミクシィも収益モデルの確立にいろいろ考えているようですね。さて、最近私が読み始めた雑誌の中にクーリエ・ジャポンという雑誌があります。この雑誌は海外の様々な雑誌記事の翻訳を載せているのですが、8月号に「いまだ収益モデルを見いだせないweb2.0に迫る『淘汰の波』」という記事がありました*1。この記事を要約すると、「web2.0世代の企業はいままでほとんど利益を上げていない」。

ソーシャル・メディアもキーワード広告で稼げるのではないかという発想もあったのだが、うまくいかなかった。オンラインでは、ユーザーは相互交流することに熱心で、企業ブランドとの関わりを求めていないからだ。

まだ、ミクシィはマシな方なのでしょうね(収益という点で)。では、収益を得る鍵はなにかというと

ユーザーを囲い込んで、サービスのとりこにすること

らしいです。ただ成功例は非常に少ないらしい。またソーシャル・メディア上での標準的な広告出稿の単位や効果測定がまだ開発されていないために広告主が大きな広告費の投入に二の足を踏んでいるのが現状のようです。こうしてみるとミクシィが広告収入だけでなく、収益の多角化を目指すのもうなずける話です*2

 この記事によると、web2.0企業はこれだけでなく別の課題にも直面しているらしいです。それはweb2.0企業の中にも「勝ち組」といわれる企業が出てきたということ。サービス分野によってはすでに勝者がはっきりしたところもあるらしい。こうした環境の中「勝ち組」企業になることは非常に厳しくなっているみたいです。そして、大多数のユーザーをつかんだ企業が人気企業となり、自然に金がその企業に集まるようになる、らしい。記事の最後はこういう文章で結ばれています。

これは、90年代の末ごろドットコム企業第1世代の、一握りの勝ち組と、そのほかの無数の負け組に対する考え方だった。ウェブ2.0を取り巻く状況は、どこかそれに似ている。

歴史は繰り返す?

*1:元記事はフィナンシャルタイムズ

*2:うまくいくかどうかは別として