飯田泰之「ダメな議論」読了
昨年、経済系blogで見かけることが多かったので、読んでみました。
本書はメディアや巷で跋扈している様々なダメな議論の見分けるポイントを教えてくれます。
本書の構成は、まず始めにダメな議論を見分けるポイントをあげて(そのポイントも単純なデータで検証する 多比喩での説明に注意する 言葉の定義が間違っていないか確認する等々常識的なポイントです)、そして後半では具体的ダメ議論を取り上げて、どこがいけないのか説明しています。後半の例として取り上げられているのは、「ニート論」、「食糧安保論」、「構造改革論」等々、巷でよく見かける論ばかりです。
本書を読めば、新聞やテレビ等のメディアで言われている様々な論に対して慎重な態度で接するようになるでしょう。
もう1つ、議論つながりで「詭弁論理学」もお奨めします。本書も新書ながら議論でちょくちょく顔出す「詭弁」についてその種類と対策を書いてあってなかなか密度の濃い本です。
- 作者: 飯田泰之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 新書
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- 作者: 野崎昭弘
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