「為替レートに左右されない産業構造」って?
維新の会が出した維新八作の最終案を読みました。
全文を読みました。突っ込みたいところは多岐にわたりますが今日はひとつだけ。その箇所は、6.経済政策・雇用政策・税制〜未来への希望の再構築〜の部分に書かれている、「為替レートに左右されない産業構造」という部分です。
具体的にどうするんでしょうね。まさか貿易をしないとか言い出すんじゃないだろうな(笑)。それとも、輸出主導から内需主導経済の転換とか?それなら、いま、民主党と日銀が必死になってやってるよ。円高で日本企業の海外投資加速&業績悪化で、国内工場閉鎖が絶賛進展中。このまま行けば、大手メーカーでも潰れるところが出てくるんじゃないか。大手製造業が全滅して、日本はメデタク内需(だけしかない)の国になりました。いやあ、もちろんこれは妄想だけど、何もしない政府と日銀を見てるとどうしても下衆の勘ぐりをしてしまう。
ちょっと話題がずれてしまった。……そうだな。ひとつだけ考えがある。それは円を捨てて基軸通貨――いまなら米国ドル――を日本に導入することだ。こうすれば、対ドルの為替レート変動なんて心配する必要がない!
もちろんこれには副作用がある。自国通貨を手放すと言うことは自国の金融政策の裁量を手放すことにつながる。つまり、これをやってしまうと、日本の金融政策は米国(FRB)が握ってしまうことになる。まあ、現在、独自通貨を持っていて、自由な金融政策が打てるのに何もしない日銀*1をみてると、FRBの方がまだちゃんとやってくれるような気がする。こう思ってしまうのは私の頭が悪いからかな(笑)。
さすがにこれは過激すぎるならドルペッグ制でもいい。どっちにしろ自国の金融政策の裁量は狭まってしまうけど、いつも経済を慎重に見守っている日銀を見てると、どっちにしろたいして変わりないだろう(笑)。
*1:おっと、失礼。経済に副作用がでないように「慎重」に行っているんでしたっけ。