くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

経済学がこの世から消えたらへの一里塚

「日本のメーカーそもそも多すぎ」戦略相(日本経済新聞)

玄葉光一郎国家戦略担当相(民主党政調会長)は4日午前の閣議後記者会見で、新日本製鉄住友金属工業が合併に向けた検討を開始したことについて「グローバル化のもとでの戦略として正しい選択をされたのではないか。そもそも、日本の自動車メーカーにしても家電メーカーにしても多すぎる」と述べた。

 国がある産業に対してどういう形態が望ましいかって言うべきなのかなぁ。別に政府が言わなくても採算が取れなければ企業は勝手に退出していくでしょう。このニュースを見たときに「経済学がこの世から消えたら」の一説を思い出してしまった。

 さて、世界中から訳若芽な「自由貿易の敵」などといって目の敵にされたため日本は大変なことになってきたようなのですが(統計がないのでよくわからない)、こうなったら産業合理化で乗り切るしかないという経営コンサルタント出身の大臣の政策で、一産業一企業の原則が確立し、日本中の産業は効率的に整理統合されました。焚書坑経以前だと、独禁政策とか資源配分の効率性とか小うるさい連中がいましたが、全部焼き殺してしまったので、思うがままに効率化を進められます。

 さて、苦難の中で歯を食いしばるように頑張ったおかげで一産業一企業体制が確立しのですが、外国はますます猛り狂っています。アメリカは日本を「社会主義」と罵っていますし、中国は「市場経済を理解しない東洋鬼が莫迦」と人民日報に連載記事まで載せています。もっとも、金正日第一書記には絶賛されています。

 「経済学がこの世から消えたら」はリアルタイムで読んでいて爆笑してたけど、だんだん笑い事じゃなくっているようなorz