デフレ脱却の道は遠いかも
「デフレ」脱却をゴールに(田村秀男の経済がわかれば、世界が分かる)
上記のエントリーは、米国、欧州、日本のGDPデフレーターの推移グラフを示しながら*1、政府、日銀はデフレ脱却を目標とせよと言った内容の記事です。特に次の部分は激しく同意。
デフレとはいわば「死に至る病」である。体温が平熱より低いヒトの体のようなもので、日常的には自覚症状はあまりないが、新陳代謝が悪くなっている。体力も免疫力も衰え、いずれ重病にかかる。日本は金融危機前の数年間、外需という暖かい空気のおかげでデフレ病を自覚しなかった。今回の危機で空気は凍りついたのに、対症療法を考えていない。
デフレ病だと自己診断すれば、初めて有効な処方箋(せん)が書ける。個人消費を中心とした需要の回復である。中途半端で小出し、ごく一部の層だけが受益する対策では意味がない。たとえば国民1人当たり100万円の還付金、あるいは大型減税といった大胆で満遍ない消費刺激策を一気呵成(かせい)に実行してはどうだろうか。
(中略)米国の金融危機対策と連動させ、日銀が量的緩和政策とゼロ金利政策に転換すれば、米金融市場の回復を早めよう。麻生首相と白川方明日銀総裁は今こそ一体となって、不退転の決意でデフレを止めるべきだ。
さて、このエントリーのコメント欄をみてみると、このエントリーに対して否定的な反応が多いみたいです*2。デフレ脱却の道のりは遠い……かも*3。