くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

デフレ脱却の道は遠いかも

「デフレ」脱却をゴールに(田村秀男の経済がわかれば、世界が分かる)
上記のエントリーは、米国、欧州、日本のGDPデフレーターの推移グラフを示しながら*1、政府、日銀はデフレ脱却を目標とせよと言った内容の記事です。特に次の部分は激しく同意。

 デフレとはいわば「死に至る病」である。体温が平熱より低いヒトの体のようなもので、日常的には自覚症状はあまりないが、新陳代謝が悪くなっている。体力も免疫力も衰え、いずれ重病にかかる。日本は金融危機前の数年間、外需という暖かい空気のおかげでデフレ病を自覚しなかった。今回の危機で空気は凍りついたのに、対症療法を考えていない。

 デフレ病だと自己診断すれば、初めて有効な処方箋(せん)が書ける。個人消費を中心とした需要の回復である。中途半端で小出し、ごく一部の層だけが受益する対策では意味がない。たとえば国民1人当たり100万円の還付金、あるいは大型減税といった大胆で満遍ない消費刺激策を一気呵成(かせい)に実行してはどうだろうか。

(中略)米国の金融危機対策と連動させ、日銀が量的緩和政策とゼロ金利政策に転換すれば、米金融市場の回復を早めよう。麻生首相白川方明日銀総裁は今こそ一体となって、不退転の決意でデフレを止めるべきだ。

さて、このエントリーのコメント欄をみてみると、このエントリーに対して否定的な反応が多いみたいです*2。デフレ脱却の道のりは遠い……かも*3

*1:しかしあらためてグラフを見るとへこむなあorz

*2:ぱっとコメント欄をまとめると、「もう先進国は豊になって、新たな需要なんてないよ」、「デフレ脱却で景気回復するの?」、「金を配ればデフレ心理が変わるの?」、「金を配るのは効率が悪い。税率変更して金持ちから取ろうぜ」といった意見があります。

*3:こういうときこそ、中央銀行が民意を無視してしっかり金融緩和をしてくれればいいんだけど