クーリエ・ジャポン4月号を読みました
最近、全然感想を書いていなかった「クーリエ・ジャポン」*14月号を買いました。特集は「世界の食欲大研究」。マクドナルド好調の理由からスタバの低価格路線、金融危機で苦境に立たされるフランスの外食産業*2、インドで生産されるモッツァレラチーズに関する記事等々とても楽しく読めました。
クルーグマンのコラムは、「Failure to Rise」でした。内容は、オバマ大統領の経済対策はまだ十分じゃない。このまま中途半端な経済対策ばかりやると、後手後手に回ってしまうぞ。まだ方向転換する余裕はあるんだからしっかりとした経済対策を打ち出せ!といった内容でした。((コラムの内容とは関係ないけど、クルーグマンがノーベル経済学賞を受賞してからこのコラムは、かなり前の位置に載るようになりました。これもノーベル経済学賞効果なんでしょうね(笑)))
山形浩生氏の「そろそろ現実の話をしないか?」では、エコノミストに載ったオリヴィエ・ブランシャール教授の記事を紹介しています。ブランシャール教授曰く、経済危機によって経済の不確実性が高まって人々が不安になってしまい、投資や消費を控えてしまうようになっている。これは個々人にとっては、筋が通った行動だが、マクロで見るとものすごい悪影響。というわけで、不安が生じる原因である不確実性をなくしましょうといった内容。具体的な対策として
- 大きなリスクを取り除いて、そういうリスクがあるという認識をなくす。ポートフォリオ側では、問題の生じている資産の価格を明確にして(もしくは底値を示し)それを別枠に移すかバランスシートから外す。消費者側の対策としては、財政刺激策から量的緩和まで大恐慌を避けるためになんでもやる。必要なら将来もっとすると約束する。対策が過小であるよりは、やり過ぎる方がいい。
- 需要側では、消費者や企業の様子見的な態度からくる影響をなくす。(補助金などを出して)みんなにもっとお金を使わすようにする。そして国自身がもっとお金を使う。
この3つがあげられています。本当おっしゃるとおりです。