総合指数はたしかに上昇していけど
消費者物価指数1・9%上昇、10年5か月ぶりの高水準(ヤフーニュース)
総務省が25日発表した6月の全国消費者物価指数(2005年=100)は、値動きの大きい生鮮食品を除く総合で102・0となり、前年の同じ月と比べて1・9%上昇し、9か月連続プラスとなった。
(以下略)
この記事では、総合指数しか書いていませんが、総務省統計局の消費者物価指数のページを見てみるとあと2つの指数が紹介されています。
消費者物価指数(総務省統計局)
そこの概要を見ると
(1) 総合指数は平成17年を100として102.2となり,前月比は0.5%の上昇。前年同月比は2.0%の上昇となった。
(2) 生鮮食品を除く総合指数は102.0となり,前月比は0.4%の上昇。前年同月比は1.9%の上昇となった。
(3) 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は99.4となり,前月と同水準。前年同月比は0.1%の上昇となった。
エネルギーと食料をのぞく消費者物価指数指数は、99.4。インフレどころかデフレ状況を示しています。記事後半で、消費者物価指数の上昇はエネルギーと食料品価格の上昇が原因とかいるんだから、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数も紹介すればいいのに(統計局の該当ページにいけばすぐ見つけられる)。
だからこの記事のタイトルはミスリードといわざるを得ません。正しいタイトルは「エネルギーと食料品価格の上昇が消費者物価指数を押し上げているが、それを除くと依然日本経済はデフレから脱却しているとはいえない」でしょう。