日銀短観悪化中
日銀が１日発表した短観・企業短期経済観測調査によりますと、企業の景気判断は大企業の製造業で３期連続で悪化し、原材料価格の高騰などで景気が一段と減速していることを裏付ける形となりました。
短観は、日銀が全国の企業、およそ１万社を対象に３か月ごとに行っているもので、今回は、ことし５月から先月末まで実施しました。それによりますと景気の現状について、「よい」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた割合は、大企業の製造業でプラス５ポイントと前回３月の調査を６ポイント下回り、３期連続の悪化となりました。また、▽大企業の非製造業はプラス１０ポイントと前回より２ポイント悪化したほか、▽中小企業の製造業では４ポイント低いマイナス１０ポイント、▽中小企業の非製造業では、５ポイント低いマイナス２０ポイントと、いずれも前回の調査より悪化しました。これは、原油をはじめ原材料価格の高騰によって企業収益が悪化し、設備投資の伸びが鈍くなっていることに加え、住宅市場の低迷が続くアメリカ経済の減速などで輸出の伸びも縮小していることなどによるものです。さらに先行きについても、大企業、中小企業ともにさらに悪化すると見ており、日本経済が一段と減速していることを裏付ける形となりました。
こういうときこそ金融緩和で景気の下支えを！と思ってしまうが、日銀は何もやらないだろうな。
