くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

大学生の就職内定率過去最低

政治ネタが続いたので、blog本来の趣旨である経済ネタでも。
大学生の就職内定率 過去最低(NHKニュース)

来年の春に卒業する予定の大学生の就職内定率は、先月の時点で57.6%と、この時期としては最も低くなりました。また、高校生の就職内定率は40.6%と去年より3ポイント改善したものの、依然として低い水準にとどまっています。

厚生労働省文部科学省が全国の大学や短大から抽出した卒業予定者6000人余りを調査したところ、先月1日時点の就職内定率は57.6%と、去年の同じ時期より4.9ポイント低くなりました。これは、就職氷河期といわれた平成15年の60.2%をさらに2.6ポイント下回り、統計を取り始めた平成8年以降で最も低くなっています。地域別では、関東が61%と最も高く、次いで近畿が60.5%となっています。最も低かったのは九州で51.5%と、関東とは10%近い開きがあるなど地域間の格差が広がっています。また、高校生の就職内定率は、9月末の時点で40.6%と、去年の同じ時期より3ポイント改善したものの、統計を取り始めた昭和63年以降では6番目に低く、依然として厳しい状況が続いています。厚生労働省はことし9月から全国の都道府県に専門窓口を設置して新卒者の就職相談に応じており、今後、さらに企業への求人開拓を強化して就職支援を進めていく方針です。

 NHKニュースは掲載期間が短いのでこちらにφ(..)メモメモ いまさらな話題ですが、あまり騒がれてない気がするのは私だけ?2000年代初等は「人間力」や「ニート」等の自己責任系の言説がネット上や雑誌で話題になっていましたが、それらしい言説を言っている人も見当たらず*1。もうみんな「どうしよもない」って諦めているのかしら?

 あ、雇用のミスマッチ論はちらほら見かけるか。今回の就職難はこれを原因とするのかな?

 ちなみに私の立場を言っておくと、いまの就職難(新卒に限らず)は需要不足が第一の原因だと考えます。よって政府と日銀に対してもっと積極的な財政および金融政策を望んでいる次第です。

 半径5メートル経済学だけど、いま私が勤めている所の社員さんは「人が足りない人が足りない」って言ってる。たしかに勤務表なんかを見るとギリギリで回している感じ。だったら人を入れればいいのにここ何年も新しい人が入ってきたのを見たことがない*2。金がないんだろうなぁ。

 あ、もし人を入れるんだったら人を入れる前に私を正社員にして下さい。少なくとも倍は働きます(笑)。

*1:私が知らないだけの公算が大

*2:正規、非正規とも

「責任なしの自由」が欲しいんだろうな

「航友会」荻野会長「民主の言論統制、許せない」 政権批判で防衛事務次官通達(Yahoo!ニュース)

北沢俊美防衛相らの指示で自衛隊行事での民間人による政権批判を封じる防衛事務次官通達が出された問題で、通達のきっかけとなる発言をした民間人や自衛隊OBで構成される民間団体「航友会」の荻野光男会長(88)が21日までに産経新聞のインタビューに応じた。

 荻野会長は通達を「民間人への言論統制で許せない」と批判。自民党政権時代にも首相の靖国神社参拝を求めるなど批判したが、「規制はなかった」と振り返り「民主党政権を批判したから通達を出したと思う」との認識を示した。

 民主党政権で国の防衛がないがしろにされている現状に、「警鐘を鳴らしたかった」と強調。旧陸軍パイロットという戦争経験者として、「今の政治に求められているのは『国の守り』であると伝えていかなければ」とも語った。

 一方、21日になり民主党内からも通達撤回を求める声が上がり始めた。ある民主党幹部は「ファシズムまがいの言論統制をした汚点として残すわけにはいかない」と述べた。自衛隊内でも「思想信条の自由を定めた憲法19条の精神に反する」(幹部)との批判がくすぶっており、防衛省は通達撤回の検討を余儀なくされそうだ。

 3日の入間基地での航空祭で、荻野会長は「菅(直人)政権をぶっつぶしましょう」と発言。防衛省は10日付の通達で、自衛隊施設内での行事について(1)政治的行為と誤解されることを行わないよう参加団体に要請(2)誤解を招く恐れがある場合は参加を控えさせる−などの対応策を指示した。

 いくら民間人でも、基地内で「現政権をぶっつぶしましょう」という発言は駄目でしょう。李下に冠を正さず、瓜田に靴を履かず。だって菅政権は国民が選んだ議員さんから国会で承認を受けているんですもの。それをいくら民間人とはいえ堂々と批判(否定)するのはなぁ。こういう発言をしたら普通は警戒される。「航空自衛隊は何を企んでいるんだ?」ってね。

 このニュースを見て思うのが、こういう人は「責任なしの自由」が欲しいのかなぁ。「国民が選んだ議員さんから承認を受けた内閣を自由に批判(否定)します。あ、もちろんクーデターなんてそんな物騒なことは考えていませんよ。私たちを無批判に信じて下さい^_^」 こりゃ虫のいい話だよな(苦笑)

 そういえば、自衛隊の予算は冷戦終了時から(景気の悪さもあいまって)自民党政権時代からどんどん縮小されているんだけど、それに対してこういう場所で堂々と批判したことがあるんだろうか?「自衛隊の予算縮小を強行する自民政権をぶっ潰せ!」という風にね。   

 もうひとつ。ハンス・ウルリッヒ・ルーデル*1が戦後、西ドイツ軍に招かれたとき、空気の読めない発言をしてルーデルを招いた軍人2人と国防大臣が辞任した件を思い出した*2。これも言論統制なのかねぇ。

*1:この方を知らない方がおられるかもしれないので一応ウィキペディアの項目を紹介します。こちら。まぁ規格外の化け物(誉め言葉)です。

*2:ルーデルスキャンダル