われわれは今や皆、量的緩和推進者なのだ
本日、日本銀行から公表された『金融研究』最新号(第33巻第4号)に収録されている2014年国際コンファランス「金融危機後の金融政策」議事要旨(*pdfファイルです)を読んでいたら、伊藤隆敏先生が「We Are All QE-sians Now(われわれは今や皆、量的緩和推進者なのだ)」というタイトルのペーパーを出していたことを知ったので探してみた。日銀の英語版ページで発見。
日本語版はないので要旨の結論部分を引用。
The yen vis-à-vis the US dollar tends to depreciate when the Japanese monetary base expands faster than the US monetary base. An impact of monetary base expansion on the inflation expectation is not confirmed. Findings are consistent with a view that QE is effective, by lowering the long-term interest rate and the currency depreciation.
拙訳
日本のマネタリーベースが米国マネタリーベースよりも速く膨張するとき円は減価する傾向がある。 マネタリーベース拡大からのインフレ予想への影響は確認できない。 本ペーパーの結果は、量的緩和は長期金利の低下と通貨の切り下げに効果的であるという見解と一致する。
