今週号の週刊文春に「「日銀総裁の覚悟ある」最有力候補岩田規久男教授が本誌に断言」という記事が載っていました(見開き2ページ)。
記事のタイトルは派手ですが、中身はいつもの岩田規久男先生節です(笑)。「デフレの害」、「2%程度のインフレの必要性」、「物価安定の責任を明確にするための日銀法の改正を訴える」等々。
私の興味を引いたのは「公約」の部分。ちょっと引用。
岩田氏は語気を強めて、「公約」を語る。
「今後二年間で、マネタリー・ベース(市場のお金の量)を四十〜五十兆円増やすことで二%のインフレを起こします。(以下略)」
月次ペースに直すと2兆円くらい?結構穏当な策だなと思いました。
しかし、次の言葉は泣ける。
「この一年でずいぶん景色が変わりました。私は正直、もう自分が生きている間にデフレを脱却することはないと思っていた。今が日本にとってラストチャンスです。金融緩和で国を立て直す。自分にとって、最後の仕事だと思っています」
たしかになあ。1年前どころか半年前ですら、こういう状況になるとは思えなかった。政権が変わるだけでここまで一変してしまうとは。本当にある政党が言っていたように「政権交代こそ最大の景気対策」だったなあ*1。
*1:言わずもがなですが、ある政党への皮肉で言っています。