家庭で現金を眠らせる「タンス預金」が2007年は30兆円規模に上り、03年以降の高止まり傾向が続いていることが日本銀行の調査で分かった。
低金利が続いていることや米低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題による金融市場の混乱で、膨大なお金が行き場を失っているとみられる。
「タンス預金」は、使われずに家庭に現金のまましまわれている一万円札などを想定している。日銀は、07年は銀行券(お札)の発行残高約75兆円のうち「タンス預金」が4割に上ったと推計している。
金融不安が高まった1990年代後半以降、金融機関の破たんを恐れて高齢者が定期預金を取り崩す動きが強まった。「タンス預金」は95年は5兆円程度だった。2002年にペイオフ(破たんした金融機関からの預金払い戻し保証額を元本1000万円とその利息までとする措置)が定期預金などに限って凍結解除されて20兆円台後半に急増。03年以降も30兆円規模で推移している。
これって、デフレ(期待)がまだ続いているってことだよね。ということはインフレ(期待)さえ起こればこういった問題は解決しそう。30兆円も消費や投資に回ったらその経済効果はすごいだろうな。