最近このシリーズの新刊がでたようですが、今回は今年の5月にでた方の感想です。本書は3章に分かれていて、第1章で(マクロ)経済の基礎、第2章で税金の話、第3章で最近の政局の話を挟みながら政治の話を「先生」が先生役、竹内薫さんが生徒役として解説しています。
特に面白いのが第2章、3章
第1章は(マクロ)経済の基礎の話なので、自分にとって目新しいことはありませんでした。経済について基本的なことを知っている人(GDPがどういうものか知っている人、金融政策や財政政策について知っている人)は、流し読み程度で良いと思います。
本書の肝は第2章と3章だと思います。ここで「先生」は、最近の話題を絡めながら税金の話や政府と官僚の話をするのですが、それがすごい詳しいんですよね。この「先生」、政府の中で働いていたんじゃないの?と思われるぐらいに(笑)。読んでいて「へえ、そうだったのか」と、うなずくことしきりでした。
この1冊で経済の基礎+税金と政治の話を知ることができるので、非常にお得な本だといえるでしょう。新書サイズでお値段も手頃(800円+税)な点もグッド。